降り積もる光の粒 (文春文庫 か 32-14)
降り積もる光の粒 (文春文庫 か 32-14) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
第1から3章までは「旅」や「トランヴェール」等に書かれた旅に関するショートエッセイを集めたもの。そうした紀行雑誌の中のコラムとして読む限りは気にならないが、こうして集積してみると、ややマンネリ感は否めない。もっとも、それは著者の責任の範疇にはないが。それに比して第4章収録の「アフリカ」、「インド」、「パキスタン」は考察も加えられた本格的なエッセイ。ただし、デジャビューかも知れないが、既読感あり。『世界中で迷子になって』でも他誌に掲載したエッセイを平気で重複させているので、これも疑われる。
2022/04/12
masa@レビューお休み中
胸がキュンとする。でも恋の持つ胸キュンではない。もっと身近で、誰もがわかる普遍的な感情なのである。故郷を思い出して懐かしくなったり、身近な人を大切に思う気持ちだったり、昔の出来事が湧き出して切なくなったり…。忘れていた感情が溢れかえってチリチリ胸が痛くなってしまうんです。旅をするということは、角田さんが言うように小さな光の粒を自身に降り積もらせることなのかもしれない。キラキラした光の粒子は、一度浴びてしまうと病みつきになってしまう。抜け出せない、その人だけの魅力があるのだろう。
2017/10/25
佐島楓
なぜ人は旅をするのだろう。いくつもの面倒を乗り越えて、とんでもなく遠い、言葉が通じず見たこともない風景の場所を目指すのだろう。その答えのひとつが、この本の中にある。
2017/05/22
優希
20歳頃からアクティブに旅をしていたのですね。ひとり旅を楽しんでいるようですが、自分には怖くて無理です。行ってみたい国は多々あれど、ビビリなので。旅は家族旅行でないと難しいです。
2021/05/23
Eee
ただの旅行のエッセイではない。 もちろん私的な旅の話もあるが、世界中の女性問題や災害地への旅も記されている。 また、若かりしあの日に感じた旅と今の旅との乖離についても触れられている。 今も昔も共通するのは旅が好きであることと 旅から離れられないことだ。 私も貧乏旅行をするし、貧乏旅行でも短期間でも 非日常を感じ、何かを得ることができる 社会人となり、学生の時と旅の形式が変わるかもしれないが いつまでも真っ白な心で新たな世界を見たいと感じた
2017/08/06
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