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新・雨月上 戊辰戦役朧夜話

新・雨月上 戊辰戦役朧夜話

新・雨月上 戊辰戦役朧夜話

作家
船戸与一
出版社
徳間書店
発売日
2010-02-18
ISBN
9784198629045
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新・雨月上 戊辰戦役朧夜話 / 感想・レビュー

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KAZOO

船戸さんの作品は、最近満州国演義ばかりを読んでいたのでこのような本があったのは今まで知りませんでした。読メのおかげですね。ある意味満州国演義の直前の話で、戊辰戦争とは言いながらも鳥羽伏見の戦いから始まります。長州藩のスパイ、長岡藩の河井継之助にかたいれするもと賭博と会津藩家老の三者の視点からこの時代を見て物語を語っているのは新鮮な感じです。

2016/08/02

レアル

物部春介、奥垣右近、寅蔵らの視点で戊辰戦争を物語る。鳥羽伏見の戦いを経て、江戸城無血開城、そして東北に戦争の舞台が移ってきた。この戦争の結末は知っているので、その戦争へ続く背景に興味を持って読んだ。東北の藩同士の利害関係など時間軸で書いてくれるととても分かり易いし、この戦争で活躍暗躍する錚々たるメンバーで進む物語も読み処なのかもしれない。下巻はそろそろ会津藩の戦いかな。。読みやすいし面白い!下巻へ。

2016/12/16

藤枝梅安

慶応4年。薩長連合軍が北上し、奥羽・越後の各藩が互いの動きを牽制し合いながら趨勢を探ろうとしている。長州藩の木戸孝允の部下・物部春介、会津藩士・奥垣右近、長岡藩家老・河井継之助に心酔した博徒あがりの布袋の寅蔵。この3人の視点で物語が絡みながら進展していく。武士の動きよりもむしろ農民・町民の動きを描きながら、「戊辰戦争」は各地での局地戦の総称だったことがよくわかる。各藩が藩の存続を図った1年間だったことがわかる。戊辰戦争で時代は「明治」になるが、その後、さらに内戦が続くのだ。

2010/12/18

☆エンジェルよじ☆

戊辰戦争が題材になっているので興味を持った。「燃えよ、剣」で函館での戦闘、「峠」で河井継之助の奮闘ぶりを読んでいたが町人や元博徒の視線で書かれているせいか読みやすい。結果がわかっているので下巻を読むのが辛い。白虎隊の事も下巻には触れられているのかな。白虎隊について書かれた歴史、時代小説はないんだろうか。

2011/01/24

しーふぉ

歴史の大きな流れは変えられない歴史小説の中で、一般人に近い立場の人を描くことで独自性を上手く出していると感じた。

2016/07/09

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