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涙の招待席: 異形コレクション傑作選 (光文社文庫 い 31-37 異形コレクション Selection1)

涙の招待席: 異形コレクション傑作選 (光文社文庫 い 31-37 異形コレクション Selection1)

涙の招待席: 異形コレクション傑作選 (光文社文庫 い 31-37 異形コレクション Selection1)

作家
井上雅彦
出版社
光文社
発売日
2017-10-11
ISBN
9784334775452
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「涙の招待席: 異形コレクション傑作選 (光文社文庫 い 31-37 異形コレクション Selection1)」のおすすめレビュー

井上雅彦編の伝説のアンソロジー《異形コレクション》の傑作選に思わず涙!

『涙の招待席 異形コレクション傑作選』(井上雅彦編/光文社)

 あの伝説のアンソロジー《異形コレクション》シリーズの再始動を告げる、『涙の招待席 異形コレクション傑作選』(井上雅彦編/光文社)が10月20日発売された。

 20世紀末から今世紀初頭にかけて、多くの傑作・名作を世に送り出してきた同シリーズ。2011年に発売されたショートショート集『物語のルミナリエ 異形コレクション48』を最後に新作のリリースが途絶えていたが、このほど「傑作選」という新しいスタイルで読者の前に帰ってきてくれた。新しい《異形コレクション》はもう読めないのか……と寂しく感じていた往年のファンとしては、大いに喜ばしいニュースだ。

 本書を手にとってまず驚いたのは、その薄さである。かつての《異形コレクション》といえば、小箱のような分厚さが特色のひとつで、600ページを超えることはざら、700ページに迫ることさえあった。それに比べて『涙の招待席』は300ページ弱。カバーデザインも以前よりぐっとソフトで優しい雰囲気に仕上がっている。おそらくそこには、初めての読者にも手に取りやすいよう…

2017/11/8

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涙の招待席: 異形コレクション傑作選 (光文社文庫 い 31-37 異形コレクション Selection1) / 感想・レビュー

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sin

ほんま、泣かせたる・・・いや泣かせる異形である。収録された作品のどれをとってもミステリアスで切ない…かといってこのような主旨のアンソロジーが陥りがちな似たような作品ばかりが詰まった一本調子なものでは決してない。元々の母体がテーマ別アンソロジーの数々で、その中から抽出されたことが功をなしているのだろうか?怖くない異形!お薦めである。

2017/11/01

ましゃ

オリジナルアンソロジー『異形コレクション』の泣ける物語選集。書店で見かけた時これが異形コレクション⁉︎って思う表紙のイメチェンぶりでビックリ。本作はホラー寄りではなく泣けるということもあり、幻想的な作品が多くホラーが苦手な方でも大丈夫です。私が特にウルっときたのが森奈津子『語る石』。小学校にもあがっていない女の子と人間らしい石?との会話が可愛く、それは時に真理であり、時に大法螺であり、時に単なる軽口であったりするんだけど、大人になっても石を大切に持っている女の子の姿に感動しました。「肉体は魂の錘なんだ。」

2018/01/27

眠る山猫屋

大傑作アンソロジー【異形コレクション】から抜粋された〝泣ける〟作品群。48冊、総作品数は千を越えていたのね。まさに偉業(異形・笑)。初読みの際には感動した、お祖父ちゃんの魂が入った石と孫の絆の物語にそれほど揺さぶられなかったり、逆に初読みの印象が薄かった酒浸りの歌手と喪われた家族の物語に惹かれたり。自分も少しずつ変わってきたのかな。終戦記念日前夜に読めたのも何かの縁かも。空襲でボロボロになった妻と娘の手の幽霊・・・。草上仁さんの作品、少しだけ知的障害のある女の子との交流を描いた電話の物語も心に残る作品。

2018/08/14

やんも

今や伝説のホラーアンソロジーシリーズ『異形コレクション』から、切なくも心にじわりとくる作品をた井上「伯爵」自らセレクトした1冊。シリーズのどの1冊にも、涙腺を刺激する作品が載せられていたが、これは意図したものだったとのこと。えぇ、もう危険ですよ、街中で読めません。内容を忘れている作品が多いので、新鮮な気分で読めたのもよかったな。シリーズ各巻のテーマが経糸なら、本書の様な企画は横糸を渡して、新しいアンソロジーの織物を作るがごときこと。是非シリーズ化してほしい。もちろん、異形コレクションの復活も。

2017/10/29

☆kubo

泣ける作品を集めたとの事でしたが、私には?でした。「語る石」「帰ってくる子」が良かったかな。

2019/04/02

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