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読書で離婚を考えた。

読書で離婚を考えた。

読書で離婚を考えた。

作家
円城塔
田辺青蛙
出版社
幻冬舎
発売日
2017-06-22
ISBN
9784344031340
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「読書で離婚を考えた。」のおすすめレビュー

妻から夫へ、夫から妻へと“課題図書”が指定されるたび険悪に…「離婚」を考えた2人の末路は?

『読書で離婚を考えた。』(円城塔+田辺青蛙/幻冬舎)

 「交換日記」に思い出はないだろうか。今と違ってパソコンや携帯電話もなく、メールやメッセンジャー、LINEも存在していなかった頃、友達や彼氏彼女と日記のやりとりをしていた人も少なからずいるだろう。毎日顔を合わせ、いつでも話ができる関係であっても、改めて相手に向けて“文章を書く”と、普段は口にしないような思いもかけないことを書いてしまったりすることがある。そして、それによって、知っているようで意外と相手を知らなかったことに気づくことも。リアルタイムでのおしゃべりと日記を通じたやりとり、それらは似て非なるものであり、そのふたつのパラレルなコミュニケーションを通して相手の心の奥底を垣間見ることができる場合もある。

 『読書で離婚を考えた。』(円城塔+田辺青蛙/幻冬舎)は、芥川賞作家の夫、円城塔と、ホラー作家の妻、田辺青蛙が交互に選んだ「課題図書」を勧めあい、提案された方が読書感想文(エッセイ)を書くという夫婦間読書リレーだ。目的は「相互理解を進めること」。課題図書に関する内容紹介やエッセイが、互いの近…

2017/8/11

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読書で離婚を考えた。 / 感想・レビュー

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ケイ

ご夫婦をお見かけしたことがあったのと、円城さんのヴォネガットの訳に大変感謝しているのもあり手に取った。しかし、夫婦のやり取りというのは、よほどどちらかのファンでなければ読み進められないのだと痛感。ご夫婦で、順に互いに本をすすめ、読んで次の本をすすめるというリレー。書評のようでもなく、その書き方で本に興味が出ることもなく…。途中から出てくる本のタイトルをチェックしながらパラパラ読み。ご夫婦仲がいいのね、と思って本を閉じる。

2017/11/12

ウッディ

タイトルから、離婚が出てくる小説についてのエッセイかと思った予想と異なり、作家夫婦が互いに勧めあった本のリレー書評集だった。好みや読み方か異なる二人が、離婚まで考えたかはともかくとして、自由奔放で形に拘らない妻・田辺青蛙と物事を体系的に捉えたい夫・円城塔、全く歩み寄る気配のない夫婦が面白い。自分の性格や考え方は、円城さんに近いためか、いい加減な田辺さんにイライラしたが、本の好みは田辺さん寄りだった。けど、この夫婦はもうちょっと歩み寄った方が良いのではと、犬も食わぬことを考えてしまった。

2018/01/13

マエダ

お互いのことに気を使って紹介した本でも全然気を使えてないこともあるのが面白いところであるが、夫婦で本の交換して功を奏すことがかなりマイノリティなのはわかる。

2017/09/14

hnzwd

円城塔、田辺青蛙の作家夫婦がお互いに本を勧めあい、勧められた本を読んでレビューするというコンセプト。分かり合えない事が分かって、離婚まで考えるのが、、真面目なのかな。。理系のダンナ様と思いつき系の奥様ってのが、ありがちながら良かったです。

2017/09/25

いちろく

紹介していただいた本。夫婦で互いに本をオススメしながら、あらすじと感想を投稿して、やり取りしていくリレー形式の内容。結論から書くと、「読書で夫婦はわかりあえない」で〆ているあたりがこの本の魅力。そこに至るまでの過程がこの本の肝なので、あえて触れない。私には、紹介される本もそうですが、本を通じてお互いの性格を再認識していく所が面白かった。紹介感謝!

2017/12/24

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