クリスティを読む!: ミステリの女王の名作入門講座 (キイ・ライブラリー)
クリスティを読む!: ミステリの女王の名作入門講座 (キイ・ライブラリー) / 感想・レビュー
ハスゴン
またまたアガサクリスティの名作ガイドブックが登場した!
2024/02/10
M H
絶えることなく出版されていそうなクリスティ関連本。本書は入門書的な立ち位置で、ユーモアをまじえた軽妙な語り口。かわいらしい装丁もキャッチーさに一役買っている。中身に関しては後半になるほどクリスティ作品のテクニック、面白さの核心に近づいて最後は「シタフォードの謎」「殺人は容易だ」のネタを注意喚起の上で割って読み解き。両方未読だけど気になって読んじゃったよ、てへっ。総じてクリスティの魅力を再確認できてとても良かった。入門書に向いているかは謎。
2024/04/06
もえたく
『オリエンタル急行の殺人』『アクロイド殺し』ぐらいは読んでいても、沢山ありすぎて何から読めばいい?人向けのクリスティ入門書、と銘打たれてますが、惹句が巧くて、アレもコレも読みたくなってしまった。ポアロとミス・マープルだけじゃないミステリの女王の魅力。ますます、積読本が増える贅沢な悩みが。
2024/02/11
kaoriction@感想は気まぐれに
『女子ミステリー マストリード100』は私のミステリーノベルのバイブルでもある。その著者 大矢博子さんの新刊!しかもアガサ・クリスティだ。誰が読まずにいられよう。各章を「探偵」「舞台と時代」「人間関係」「騙しのテクニック」で読む。クリスティの凄さはあるけれど、それを凌駕する如くの著者の知識量、読書量、クリスティ愛がすごい。欄外のミニミニ脚注やトリビア、こぼれ話し的な他の作家作品紹介など、縦に横に広く深くとめどない情報が楽しい。クリスティ入門書としてでなく再読にもうってつけ。さて、何から読もう。読み返そう。
2024/02/04
だるま
副題に『名作入門講座』とあって、クリスティを良く知らない人向けのガイドブックみたいだが、内容は濃くてミステリ初心者だけで無く結構色々読んでいる人も楽しめると思う。ポワロを知るにはこの二冊、ミス・マープルを知るにはこの二冊、意外な犯人ならこの二冊、と言うようにテーマに沿ったお薦め本を紹介していて、こういう切り口のガイドブックは新鮮だった。私は有名な作品しか読んでいないのでとても参考になった。また、最終章の『読者をいかにミスリードするか』が解説として傑作。若干ネタバレは入っているが、この考察は素晴らしかった。
2024/02/25
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