言葉につける薬
言葉につける薬 / 感想・レビュー
フリスビー
「はじめに」によると、大新聞では、記者の使うワープロには自主規制回路が組み込まれていて、差別語と烙印された言葉は、いくらキーを叩いても出てこないといいます。「片手落ち」も「盲縞」も「貧民窟」も「士農工商」も「土人」も出力不可能。中学生並みの誤用誤文がまかり通る一方で、自動検閲装置が人間の思考力を奪って行く。これが著者の言う日本語の乱れです。豊かな日本語のために、もう一度足元から考え直したくなりました。
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