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お父さんクエスト

お父さんクエスト

お父さんクエスト

作家
小山健
出版社
ポプラ社
発売日
2017-10-12
ISBN
9784591156117
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「お父さんクエスト」のおすすめレビュー

不妊治療、妻との喧嘩…お父さん目線のあけっぴろげな育児エッセイがおもしろい!―― 小山健『お父さんクエスト』

『お父さんクエスト』(小山 健/ポプラ社)

 世の中に、マンガでも文筆でも育児エッセイが溢れているのは、どこにも正解なんてないからだと思う。生まれてきた命に負わなくちゃいけない責任の重圧にくらべて、自分たちの行動の是非に対する心もとなさといったらない。と、子供を産んだことのない身でさえ思うのだから、当事者たちはよっぽどだろう。だから作者たちはみんな「こういうケースもありますよ」と世に放つ。正直、どうしてみんな育児エッセイを描くんだろう、もう十分すぎるほど作品はあるのに、と疑問だったときもあるのだけど(視野狭窄)、もしかしたら「正しいかどうかなんてわからないけど、それでもどうにかこうにかやれているし、きっと大丈夫ですよ」という気持ちを、みんなと共有したいのかもしれないなあと『お父さんクエスト』(小山 健/ポプラ社)を読んで思った。

 お父さん目線で描かれるエッセイは、お母さん側とまたちがう意味であけすけだ。本作はまず「セックスレスのせいで不妊」「理由は、最近のAVが充実しすぎているから」とあけっぴろげに語るところから始まる。自分の夫にいわれたらぶん…

2017/10/20

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お父さんクエスト / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

たまきら

あはははは!と笑ったり、先日読んだ日本のセックスレス問題を全くそのまま、みたいなエピソードがあったり。生理ちゃんがとても気に入ったんですが、このお話もおかしかった。うちも一人娘なので、おんなじ気持ちな部分もあるし。でも、奥さん女に見れないってなあ。自分、夫を男に見られなくなったらどうするだろう。

2019/04/29

さすらいのアリクイ

著者、マンガ家の小山さん夫妻の子育ての日々のできごとや、夫妻間でのやりとりが描いてある本。子育てとはこうあるべきという感じは全然なく、著者の小山さんが子どものげっぷを出しているときにほめられたいと思うけど奥さんから「女もそれはいっしょ」と怒られたり、散歩中に女性として出会った妻が母になるのは少しさみしくもあるなどと思ったりだとか、父親になった著者が生活の変化や娘さんの世話、将来について、あと自分の中にある欲望など、色々なことを考えたり折り合いをつけていくマンガなのかなと。内容、興味深くて面白かったです。

2017/12/03

akihiko810/アカウント移行中

夫目線、娘0歳児の育児日記エッセイマンガ。印象度B 「子供ほしいけど、AVが充実しすぎてて、妻とセックスする気にならない」と妊活前から出始めるエッセイマンガはまれかもしれない。本編だと奇跡的に偶然にも妊娠したように読めるが、妻によるあとがきだと、それなりの不妊治療はあったようだ。妻があとがきでも「本人は自分をイクメンだと思ってるらしいが50点くらい」と言っているように、どうしても「育児の基本は女性」というか他人事感が出てるようにも感じる。0歳児なので、赤子のエピソードは少なめ

2020/09/28

りりす

タイトルの割に『お父さん』してないような…。さち子さん(妻)は肉体という単位でお母さんになっているので、そっちの描写の方がけっこう自分にはエグくて、「なんてハードなんだお母さんクエスト!」と思いました。

2019/08/13

MOTO

『生理ちゃん』の著者だ♡と、イラストで速攻気付いたので購入。上手い下手はともかく、唯一無二の個性ってやっぱり大事なんだな。内容は不妊治療して子供が生まれ、夫に加え『お父さん』という称号を受けた著者がRPGの様に成長してゆくはずの物語。「父」という響きはこの世で最も強くて正しい正義の人、というイメージがある。でも、なかなか捨てきれない煩悩がレベルアップを妨げてる様はある意味リアル。奥さんが可愛い♡時間をかけなきゃ成長できなそうな旦那を後目に、妻が母になるスピードは超速っ!!

2021/04/18

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