とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
とりあえずウミガメのスープを仕込もう。 / 感想・レビュー
風眠
特別なものじゃなくてもいい。とびきり美味しくなくてもいい。「あぁ、やっぱりこの味」って心から思えること。それが食べ物に関するいちばん大切なことだなって、私は思う。そして「あぁ、やっぱりこの味」という安心を感じられることは、幸せなことなのだ。日々の暮らしの中で料理をする。普通の料理。手抜きもするけど、たまには凝ってみたり。時に、ただただ無心に刻んだりこねたり。そしたら、いつの間にか心の中がとんとんと整理されていたり。食に対する宮下さんの姿勢は、普通であるけれども、その普通のかけがえなさを思い出させてくれる。
2018/06/14
ウッディ
どんなに美味しい食事であっても、一人で食べた物は、驚くほど憶えていない。家族とともに食べたお節料理、友達と食べた部活の後のラーメン、子供に作った失敗料理など、食の記憶は誰かの記憶とともに心の中に残っている。この本は、宮下奈都さんの食に関するエッセイだが、幼い頃の家族とのエッセイであり、優しい旦那様や成長する子供達とのエッセイでした。ちびくろサンボの虎のバターで作ったホットケーキが一番食べたかった、自分の子供の頃を思い出して、切なくなりました。そんな、懐かしさと温かさとに溢れた食べ物の話、面白かったです。
2018/10/14
寂しがり屋の狼さん
タイトルに❔❔❔ってなりますが、日々の食事について綴られたエッセイ集🍴宮下さんの家族に対する愛情の深さにほっこり😌また、独特の感性を持った三兄弟のエピソードは心暖まる🐤🐥🐣 宮下さんのエッセイは自然と幸せな気持ちになれる🍀
2019/01/15
fwhd8325
宮下さんの食事にまつわるエッセイ。エッセイですが、その中にドラマを感じさせてくれます。こんなに感性が高いから、素敵な小説を作り出してくれるのでしょう。
2018/07/16
Makoto Yamamoto
食べ物に関するテーマで書かれたエッセイ集。 著者が住んでいるところが福井なので、出身者として福井関連の食べ物には興味がある。 今回の話題は「水ようかん」だったが、思わず笑ってしまった。 いまでも福井に冬戻るたびに「水ようかん」を携えて帰ってくる。 子供の話あり、昔の話ありで思わず微笑んでしまう話が多く。 楽しく読み終えた。 最後にある「ウミガメのスープ」は小作品だが、いい話だった。 食べものエッセイ。くいしんぼうにはたまらない〜夜読んで
2020/04/23
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