場面設定類語辞典
「場面設定類語辞典」のおすすめレビュー
【創作者必携】物語の世界観を創るには? 見えるもの、聴こえるもの、匂い、味、質感…場面設定のヒント探しとなる辞典
『場面設定類語辞典』(アンジェラ・アッカーマン、ベッカ・パグリッシ:著、小山健:イラスト、滝本杏奈:訳/フィルムアート社)
創作者を目指す人にとって、場面設定の作り込みは避けて通れない作業だ。場面を描くためには、表現力と共に、観察眼も必要となってくる。一朝一夕では身に着けられない技術だ。
創作者のための類語辞典シリーズ第4弾の『場面設定類語辞典』(アンジェラ・アッカーマン、ベッカ・パグリッシ:著、小山健:イラスト、滝本杏奈:訳/フィルムアート社)は、場面設定の作り込みを苦手としている創作者の、大きな手助けとなる一冊。類語辞典は、似た意味を持つ言葉がまとめられた辞典だが、本書はタイトルどおり「場面設定」に特化した類語辞典。「郊外編」と「都市編」を合わせて全225場面ごとに、「見えるもの」「聴こえるもの」「匂い」「味」「質感とそこから受ける感覚」「物語が展開する状況や出来事」「登場人物」、さらには「設定の注意点とヒント」「例文」などの項目別に、場面に関連する言葉がズラッと列記されている。
海外の作家による書なので、日本では違和感がある言葉も散見され…
2017/8/28
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場面設定類語辞典 / 感想・レビュー
小早敷彰良
設定は手段だ。作品の雰囲気を決める。または登場人物を特徴づける。背景を語りストーリーラインの役割を示す。場面設定の例だけでなく方法論まで言語されているところが辞書と違い、どちらかというとコラム多めの資料集を思い出した。 #読了
2021/08/04
あっくん
場面を「たらしめるもの」はなんだろう、と考えてみる時に役に立つ。感覚が繊細に、思い出が鮮明になる。作り出したい場面のディティールを作り込む事に一役買ってくれそうだ。更に良いのは、個人的な思い込みのある場面の補正にもなってくれそうなところ。知りたい場面を引くも良し、パラパラめくって読むも良し、良い本です。
2017/06/14
†漆黒ノ堕天使むきめい†
設定の必要性や適当な描写の量、説明を感じさせない事、五感の描写。納得できる事が多いが、まだそれを行う技量が無いなあ。
2018/03/27
えびちり
通販で購入し、この分厚さにまず手に取った時に驚きました。なぜか、文庫だと思ってた。実に多彩なロケーションが、光景から感覚的なものまで記述されていてとても参考になります。普通は入れない場所とか、よく知っていてもこうして情景の事例が羅列されることによって、新たな発見や自分が気づかずにいた部分を再確認できて新鮮な気分です。難民キャンプや独房とか普通入れるような場所じゃないし。ただし自分が一番知りたかった場所はなく、少し悔しい。「娼館」とかの風俗系の光景、あればよかったのになー。
2017/06/04
芙蓉
小説を書くために参考に購入
2021/04/17
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