【ビジネス編TOP10】ヤクザから『こち亀』秋本治の仕事術まで!「2019年人気記事ランキング」

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更新日:2020/6/24

 2019年がもうすぐ幕を閉じようとしている。今年が終われば、来年は東京オリンピック。東京オリンピックは、日本の経済にどんな影響を与えるのか。今からあらゆるビジネス本を読んで、2020年という大切な年に備えておきたいものだ。ダ・ヴィンチニュースユーザーは今年、どんなビジネス関連の記事を読んだのだろうか。「2019年人気記事ランキングTOP10【ビジネス編】」を見てみることにしよう。

【第1位】元経済ヤクザが明かす「黒い錬金術」の最前線。3億円が瞬く間に220億に――!?

『金融ダークサイド 元経済ヤクザが明かす「マネーと暴力」の新世界』(猫組長[菅原潮]/講談社)

 日産元会長・カルロス・ゴーン氏の事件は、日産の金を使って私腹を肥やしたという単純なものではなく、国際金融を舞台にしたマネーロンダリング(資金洗浄)だった!?

 そう指摘するのは、『金融ダークサイド 元経済ヤクザが明かす「マネーと暴力」の新世界』(講談社)の著者で、猫組長こと菅原潮氏だ。菅原氏は、元山口組系組長として、実際にマネーロンダリングに手を染めたことがある人物。経済ヤクザ時代には、3億円をロンダリングして最終的には額面2億ドル(約220億円)に変貌された経験がある。

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 2015年末にヤクザを引退し、現在は投資活動の他、評論や著述業を行っているが、菅原氏だからこそ知りえる知識とスキルに基づくこの本を読めば、金融世界のダークサイドを知ることができる。

 また、仮想通貨やフィンテックの未来予測、AI(人工知能)による株投資の現状といかにAI予測に対抗するかというアドバイスについても詳細に書かれているので、金融に興味のある人には読みどころ満載の1冊に違いない。

【第2位】『こち亀』が休まず40年間継続した意外な理由! 漫画家・秋本治の仕事術

秋本治の仕事術 『こち亀』作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由』(秋本治/集英社)

 2016年に40年続いた連載が終了した『こち亀』こと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。終了したとはいえ、以降も読み切り漫画が描かれるなど、多くの人に愛され続けている作品であり、40年間一度も休まずに週刊連載が続いたことは、まさに驚異的といえる。

秋本治の仕事術 『こち亀』作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由』(秋本治/集英社)は、「セルフマネジメント術」「時間術」「コミュニケーション術」「発想術」「健康術」「未来術」と、6章に分けて秋本氏が自らの仕事術を紹介した一冊。

 この本で特に秋本氏が強調していることは、「“好きで好きでしょうがない”と思えることを見つけるべき」だということ。あなたにとって“好きで好きでしょうがない”ものは何か。それを仕事にできているか。秋本氏の仕事術に学べば、あなたも仕事を前向きに長く続けることができるに違いない。

【第3位】2026年までの経済を大予測! 東京五輪の後で本格化するバブルが、2024年以降に崩壊する!?

『乱高下あり!バブルあり! 2026年までの経済予測』(渡辺林治/集英社)

 これから日本の経済はどうなっていくのだろう。ひとつの区切りは来年2020年の東京オリンピック。だが、それ以降の経済について目を向けたことがあるだろうか。そこで紹介したい書籍が『乱高下あり!バブルあり! 2026年までの経済予測』(渡辺林治/集英社)。

 この本によれば、2018年から20年にかけて、金融市場は乱高下を続けるという。そして、2020年代、日本経済は拡大とバブルを続ける。だが、2024~26年頃には、バブル崩壊に注意が必要なのだという。だから、2020年の幕開け間近の今は準備の時。個人も企業もチャンス到来に向け、よく考えて準備を進めるべきなのだ。

 経済には詳しくないという人、あるいはこれまで詳しくなかったという人こそ、この本は必読の書。将来に関するヒントを得られる1冊をぜひとも読んでみてほしい。

【第4位】上司に「NO」を言いたいときに使える!「ヤクザ式心理術」とは?

『ヤクザ式 図太く生きる心理術』(向谷匡史/イースト・プレス)

 図太い人ほど、ビジネスは上手くいくのかもしれない。『ヤクザ式 図太く生きる心理術』(イースト・プレス)は、ジャーナリスト・向谷匡史氏による“図太く生きる”ための処世術が綴られた、新感覚ハウツー本だ。

 向谷氏は、かつて週刊誌の記者としてその筋の人々と接する機会が多かったため、ヤクザたちが自らを図太く演出している様子を間近で目撃してきたのだという。ヤクザの誰もが武闘派というわけではないが、ナメられたら終わりという絶対条件がある。自分の存在そのものを図太く演出することこそ、周囲から一目置かれるひとつの方法だと提案するのだ。

 人の顔色を伺って空気を読んだり、取引相手に頭を下げ続けることばかりがビジネスではない。時には自分の意見を図太く主張してこそ、ビジネスは上手くいくに違いない。

【第5位】職場でイライラするのは、能力が高いせい!? イライラやモヤモヤをすっきりなくすには

『職場のイライラをすっきりなくす本』(植西聰/ウェッジ)

 職場での人間関係や理不尽な物事に悩まされていないだろうか。そんな人にはぜひ『職場のイライラをすっきりなくす本』(植西聰/ウェッジ)を読んでみてほしい。

 この本によれば、社員それぞれが目標を持ち切磋琢磨している職場では、有能である人ほど「もっと出世したい」という強い欲望に取りつかれ、ストレスを抱えてしまいがちなのだという。

 だが、せっかく持っている仕事に対する熱意がマイナスに作用するのはもったいない。「イライラしてしまうのは、その分、仕事への熱意があるんだ」と前向きにとらえ、その糸口からイライラを解消するように心掛けるとよい。

 この本では、仕事中に感じるイライラの原因をケース別にわかりやすく解説し、それをどうやって解消して前向きに仕事をしていくのかというテクニックをやさしく紹介してくれる。仕事に対する情熱や努力を絶やすことなく、おだやかな心で働きたいと願う人に強くおすすめしたい1冊。

【第6位】貯め込む人は金持ちにはなれない!? 金持ちになるためのランチ、通勤圏、飲み会ルールをホリエモンが解説!

『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』(堀江貴文/マガジンハウス)

 将来を思うと、お金を貯めなくてはと思わされる。だが、『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』(堀江貴文/マガジンハウス)で、堀江貴文氏はお金を貯めるのは実は正しい選択ではないと主張している。考えなしにお金を使うことを勧めてるのではない。必要なのは、使うべきところでお金を惜しまず使うこと。そうすると、人生の中に「チャンス」が増えていくという。

「ランチは『うな重』」「行ける飲み会には全て行け」…堀江氏のアドバイスはその理由がわからないと、驚かされるものばかりだが、その背景を吟味すると、納得させられるものばかり。

 自分の成長にプラスになる部分には、お金を惜しまず使うべきなのだ。ぜひこの本を参考に、あなたもお金持ちへの第一歩を踏み出してほしい。

【第7位】仕事も恋愛もうまくいかない…その理由は、自分の「心のクセ」かも。「うまくいかせる」ための即効ヒント集

『なぜかうまくいく人のすごい無意識』(梯谷幸司/フォレスト出版)

 世の中には「なぜかなんでもうまくいく人」がいれば、「なにをやってもうまくいかない人」もいる。その違いは何なのだろうか。その答えは、『なぜかうまくいく人のすごい無意識』(梯谷幸司/フォレスト出版)の中にある。

 私たち人間は言葉を使って考える生き物であり、頭で考えたことはやがて行動になり、人生となって表れる。脳が受け取る五感情報に対して、うまくいく言葉のくっつけ方を続けると、その人の考えはよい行動へ導かれるのだ。そんな人生の方向を決める「心のクセ」をよい方向へ導いてあげることができれば、「うまくいかない人」から「なぜかうまくいく人」に生まれ変わることができるのだという。

 この本には「心のクセ」を直すメソッドがいっぱい。「私ったらなんでうまくいかないんだろう?」と原因も分からず苦しんでいる人の光明になるはずだ。

【第8位】オリラジ中田敦彦が実践する“鉄壁の勝ちメンタル”とは? 「自信はいらない、夢は見なくていい!」

『中田式 ウルトラ・メンタル教本』(中田敦彦/徳間書店)

 オリエンタルラジオの中田敦彦さん。お笑い芸人としてはもちろんのこと、お笑い芸人としてはもちろんのこと、ダンス&ボーカルユニット「RADIO FISH」のリーダー、オンラインサロンの運営者、昨今では、YouTube動画「中田敦彦のYouTube大学」の人気ユーチューバーとしても活躍している。

 彼は、どうしてマルチな分野で活躍できるのか。『中田式 ウルトラ・メンタル教本』(徳間書店)を読むと、彼独自のメンタルコントロール術を垣間見ることができる。

「自信はいらない」「夢は見なくていい。自分を知りたいなら、まずは『学び』だ」「強くなるために、自分の『弱さ』を知れば、やるべきことと、やらなくていいことがハッキリする」…。現代を強く生き抜くためのコツが全41項目も綴られているこの本をよめば、あなたもメンタルをコントロールできる。メンタルを正常に働かせれば、いつだって勝つことができる。“鉄壁の勝ちメンタル”を生み出すための方法をぜひあなたも知ってほしい。

【第9位】「とりあえずコレお願い」で動ける人と動けない人。「4タイプ」の性格統計学で人間関係の悩みを解決!

『人間はたったの4タイプ 仕事の悩みは「性格統計学」ですべて解決する!』(稲場真由美/セブン&アイ出版)

 職場で誰かに仕事をお願いするとき、その出来映えの差に驚かされる。「とりあえずコレお願い」という指示でも完璧にこなせる人、それでは動けない人、その差はどこで生まれるのだろう。それは『人間はたったの4タイプ 仕事の悩みは「性格統計学」ですべて解決する!』(稲場真由美/セブン&アイ出版)で解説されている。

 この本によれば、人間は4つの性格タイプに分かれ、それぞれに合わせたコミュニケーションのコツが必要なのだそうだ。自分を優先するか、他人を優先するか。目標や計画を立てて進めたいタイプか、臨機応変に進めたいタイプか。2軸4タイプに分類される診断は納得の内容。

 この本を読み進めるほど、性格タイプごとの個別対応が上手になり、対人ストレスから解放されそうだ。人間関係に疲れたときは解決のヒントとしてぜひ役立ててほしい。

【第10位】社長がこんなフレーズを口にしたら、あなたの会社は危ない!「なんでクレームを私に報告しないんだ(怒)」

『絶対会社を潰さない社長の口ぐせ』(小山 昇/KADOKAWA)

 会社に入っていたクレームを後から知った社長が「なんでクレームを私に報告しないんだ!」などと声を荒げる場面を、あなたは見たことはないだろうか。もし、そうして部下を叱責するばかりで自分を省みない社長がいるのだとしたら、その会社はもう危ないかもしれない。そう語るのは、中小企業の経営コンサルティング事業を柱に15年連続で増収を続けている企業、株式会社武蔵野の代表取締役社長・小山昇氏。

 彼の著書『絶対会社を潰さない社長の口ぐせ』(KADOKAWA)によれば、多くの社長は、社員に「何かあったら、報告してこい」と言うという。だが、小山氏に言わせれば、それでは現場の声は上がってこない。現場の情報は「上司が部下から引き出す」のが正解なのだ。賞もあれば、罰もある、小山氏の会社の規則には目から鱗が落ちる。クレームを含めた情報が上に上がってくるしくみを作ることが本来の社長の役割。そのしくみ作りの参考にこの本は欠かせないのだ。

集計期間:2019/01/01~2019/12/20

文=アサトーミナミ