KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

「伊坂幸太郎」のレビュー・書評

密告、連行、逃げ場なし! 強烈な世界を描いた伊坂幸太郎の新刊『火星に住むつもりかい?』

密告、連行、逃げ場なし! 強烈な世界を描いた伊坂幸太郎の新刊『火星に住むつもりかい?』

SFやファンタジーを想像してしまうこのタイトル。第1章は相当に強烈です。描かれるのは、近未来のような、現在のような不思議な時間軸。「平和警察」と呼ばれるナチスのような集団が、理由のあるなし関係なく、一般人を連行し、拷問し、有罪と見なされれば公…

もっと見る

伊坂幸太郎と阿部和重の合作!人生の”一発逆転”はできるのか?

伊坂幸太郎と阿部和重の合作!人生の”一発逆転”はできるのか?

「大人」という存在は、子供が生み出した幻想に過ぎないかもしれない。年を取るたびにそんな風に思ってしまうのは、自分が子供の頃憧れていた大人になれていないためだろうか。子供の頃の自分が今の自分を見たらどう思うのだろう。過去の自分に誇れる自分に…

もっと見る

【ダ・ヴィンチ2015年2月号】今月のプラチナ本は『キャプテンサンダーボルト』

【ダ・ヴィンチ2015年2月号】今月のプラチナ本は『キャプテンサンダーボルト』

『キャプテンサンダーボルト』阿部和重、伊坂幸太郎 ●あらすじ● 小学生時代、同じ野球チームだった相葉時之と井ノ原悠。各々の理由で人生に行き詰った二人の男は20代後半で再会し、命を危うくするトラブルと、一獲千金のチャンスに巡り合う。東京大空襲の夜…

もっと見る

斉藤和義のために書き下ろした伊坂幸太郎作品! 音楽とのコラボから生まれた小説が〈幸せ〉を届ける『アイネクライネ』

斉藤和義のために書き下ろした伊坂幸太郎作品! 音楽とのコラボから生まれた小説が〈幸せ〉を届ける『アイネクライネ』

『アイネクライネナハトムジーク』(伊坂幸太郎/幻冬舎) この物語の始まりは、ちょっと変わっている。本書には6つの短編が収録されているが(そしてそれらはもちろんリンクしているのだが)、冒頭の「アイネクライネ」は2007年、シンガーソングライター斉藤…

もっと見る

父親が4人? 不思議な家族が巻き込まれた大事件とは?

父親が4人? 不思議な家族が巻き込まれた大事件とは?

どんな子どもの背にも親の影が射す。どうあがいたって子どもは親に似るものだし、ましてや、同じ屋根の下で同じ物を食べて同じテレビを見て同じ空気を吸っていれば、血が繋がっていようがいまいが、自然と似た思考回路を持つのも当然だろう。2人の親の存在…

もっと見る

ありえない数の殺し屋が新幹線に乗り込んで…

ありえない数の殺し屋が新幹線に乗り込んで…

七尾は「マーフィーの法則」を地でいく心底ついていない殺し屋で、列車内どこかにあるトランクを見つけ出し、下車するだけの仕事をまかされて、東京駅発新幹線のはやてに乗車。殺し屋なのに機関車トーマスファンの檸檬とその相棒蜜柑は全くの別件で、業界内…

もっと見る

甥の誘拐に時間を止めて対抗! 楽勝のはずが、誘拐犯も同じ超能力を持っていて…

甥の誘拐に時間を止めて対抗! 楽勝のはずが、誘拐犯も同じ超能力を持っていて…

「マンガ大賞2011」ノーミネートのタイムストップSFマンガ『刻刻』は、水木しげる先生や小説家の伊坂幸太郎氏が絶賛したという作品です。特に伊坂氏は「最近、“何か面白いマンガありますか?”と質問されると真っ先にこの作品のことを口にします。質問されな…

もっと見る

独立して書かれた短編がひとつの長編に。伊坂幸太郎のテクニックに酔え!

独立して書かれた短編がひとつの長編に。伊坂幸太郎のテクニックに酔え!

連作短編と言うには話が続いている。むしろ5つの章に分かれた長編と言った方がいい。ところが驚くべきことに、書き下ろしの第5章以外は、それぞれ独立した短編としてすべて別の媒体に発表されたものなのだ。つまり単体で完結していたのである。それに少しば…

もっと見る