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「伊坂幸太郎」のレビュー・書評

人のSOSが聞こえたら、あなたはどうしますか?

人のSOSが聞こえたら、あなたはどうしますか?

他人のSOSをなぜか敏感にキャッチしてしまい、けれど何もできないことを情けなく感じている遠藤二郎。彼は家電量販店の店員だが、実はイタリア留学中に悪魔払いの修行をしたという経験を持つ。それが変なふうに伝わったか、知り合いから「息子が引きこもりに…

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徹頭徹尾伊坂ワールド! 寓話を通じて問いかける、国とは・支配とは

徹頭徹尾伊坂ワールド! 寓話を通じて問いかける、国とは・支配とは

釣りに出かけたはずの私は、気がついたときには草原に倒れていた。何かに絡めとられたように身体が動かない。そばには一匹の猫。名はトムという。彼は語る。ぼくの国でたいへんなことが起きている、と。この国は戦争に負け(もちろん人間の話だ)、敵の兵士…

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『魔王』から半世紀、日本はこんな国になっていた──

『魔王』から半世紀、日本はこんな国になっていた──

大著、と言っていい。電子書籍には何ページという概念がないので説明しにくいのだが、.book形式で上巻163KB・下巻207KB……うーん、ピンと来ないな。文庫版では上下巻合わせて800ページというボリュームである。ところが、それほどの長さなのに、読み始めたら…

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必ず読みたい伊坂幸太郎作品。泣ける青春&ミステリー小説

必ず読みたい伊坂幸太郎作品。泣ける青春&ミステリー小説

「一緒に本屋を襲わないか」 大学入学のため引越してきた椎名は、アパートの隣人である長身の美青年河崎から初対面のはずなのになぜか書店強盗の話を持ち掛けられる。目的は1冊の広辞苑。その計画の裏には、河崎の大きな企みがあった。第25回吉川英治文学新…

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いつか世界を救う(かもしれない)物語!

いつか世界を救う(かもしれない)物語!

「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュストーリー」「ポテチ」の4篇からなる伊坂幸太郎の短篇集が、このフィッシュストーリー。 “FISH STORY”とは、サカナの物語ではなくて、いわゆる“ホラ話”。 逃がした魚がいつも大きい、釣り人たちの手柄話…

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「あと3年」で出来ること、やれること

「あと3年」で出来ること、やれること

ごく近い将来、「地球が確実に滅亡する」という事実が発覚したら、人類はどうなるか? パニック系の小説や映画には良くあるタイプのテーマ。これには既に数百・数千におよぶ物語が示されているのだけど、大別すればハッピーエンドで終わるもの・無情感にあふ…

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絡み合う殺し屋たちの人生の先にあるものは…伊坂幸太郎『グラスホッパー』

絡み合う殺し屋たちの人生の先にあるものは…伊坂幸太郎『グラスホッパー』

■グラスホッパー/伊坂幸太郎/角川書店 亡くなった妻の復讐を果たすため、鈴木は妻を殺した男の父親が経営する会社に契約社員として入り込む。しかし働き始めて1ヶ月経ったとき、鈴木は同じ会社の比与子に、薬で眠らせた見ず知らずの男女を殺せと命令される…

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姉の元彼氏…不安定な関係性の中に見つけた確かな繋がり

姉の元彼氏…不安定な関係性の中に見つけた確かな繋がり

一人っ子は”我儘”だとか”協調性がない”とかよく言われたりしますが、みんながみんなそうじゃないんだからねっ! と私は声を大にして言いたい! なぜなら、私が一人っ子だからです(笑) だって、黙ってると一人っ子には見えないって言われるのに、一人っ子だ…

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