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「伊坂幸太郎」のレビュー・書評

伊坂幸太郎初心者にオススメ! 口達者な家裁調査員が巻き起こす、ちょっぴりファニーな連作短編集

伊坂幸太郎初心者にオススメ! 口達者な家裁調査員が巻き起こす、ちょっぴりファニーな連作短編集

口達者な奴はどいつもこいつも癪に触るものだが、伊坂幸太郎氏が描いたこの男だけはどうにも憎めない。『チルドレン』およびその続編『サブマリン』に登場する、超マイペースな男・陣内。いつでも彼は巧みな話術を武器に、周囲を自分のペースに引き込んでい…

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連続放火事件と落書き…半分しか血の繋がりのない兄弟の絆を描く!伊坂幸太郎『重力ピエロ』のタイトルに込められた意味

連続放火事件と落書き…半分しか血の繋がりのない兄弟の絆を描く!伊坂幸太郎『重力ピエロ』のタイトルに込められた意味

私たちの人生を規定するのは、遺伝か、環境か。細胞内の設計図によって、人生すべてが決まってしまうのだとしたら、こんなに虚しいことはない。人生とは何か。家族とは何か。遺伝とは、環境とは何か。伊坂幸太郎氏の『重力ピエロ』(新潮社)は、読む人にあ…

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“あの男”の元祖も登場! 伊坂幸太郎が自身の処女作をリメイクした絵本『クリスマスを探偵と』

“あの男”の元祖も登場! 伊坂幸太郎が自身の処女作をリメイクした絵本『クリスマスを探偵と』

「サンタっていつまで信じてた?」と不用意な質問を同級生にして、「今も信じてる」ときっぱり返され自分を恥じたことがある。という記憶を思い起こさせられた伊坂幸太郎の新作絵本『クリスマスを探偵と』(河出書房新社)。本当は自分だって長らく信じてい…

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標的は広辞苑? 「本屋襲撃」に隠された悲しい過去の物語――伊坂幸太郎の代表作『アヒルと鴨のコインロッカー』

標的は広辞苑? 「本屋襲撃」に隠された悲しい過去の物語――伊坂幸太郎の代表作『アヒルと鴨のコインロッカー』

「地上からわずか何センチか浮いているような物語を書ければいいんです」。伊坂幸太郎氏は『このミステリーがすごい! 2004年版』所蔵のインタビューでそう語ったが、それはまさに彼の作風を表した言葉といえるだろう。特に、彼の代表作ともいえる『アヒルと…

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自殺屋、ナイフ使い、押し屋…生田斗真主演で映画化された「殺し屋」シリーズの第1弾! 殺し屋たちの「生」の物語を描いた『グラスホッパー』

自殺屋、ナイフ使い、押し屋…生田斗真主演で映画化された「殺し屋」シリーズの第1弾! 殺し屋たちの「生」の物語を描いた『グラスホッパー』

世の中にはありとあらゆるビジネスがあるのだから、「人殺し」ビジネスなるものがあってもおかしくはない。伊坂幸太郎氏の『グラスホッパー』(KADOKAWA)は、人殺し業界(?)で生きる殺し屋の姿を描き出した作品。生田斗真主演で映画化されたことでも知ら…

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ベストセラー作家・伊坂幸太郎最新作『ホワイトラビット』の読みどころは?

ベストセラー作家・伊坂幸太郎最新作『ホワイトラビット』の読みどころは?

読者はベストセラー作家・伊坂幸太郎の作品を読んだことがあるだろうか。ユーモラスで読みやすい文体とテンポの良いストーリー展開。そして随所に張り巡らされた伏線から、あらぬ方向に話が展開するラストのどんでん返し。筆者を含めた多くのファンが伊坂ミ…

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伊坂幸太郎ワールド全開!ちょっと間抜けな裏稼業コンビの友情ストーリーが魅力の『残り全部バケーション』

伊坂幸太郎ワールド全開!ちょっと間抜けな裏稼業コンビの友情ストーリーが魅力の『残り全部バケーション』

掛け違えられたボタンのように、ひとつ現実をずらすだけで、目の前の景色がたちまち間抜けに見えてしまうことがある。普段ならそのボタンをそっと元に戻しておしまいだが、そのまま過ごした先には何があるのだろうか。日常から一歩ズレた世界を面白おかしく…

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【ダ・ヴィンチ2015年5月号】今月のプラチナ本は『火星に住むつもりかい?』

【ダ・ヴィンチ2015年5月号】今月のプラチナ本は『火星に住むつもりかい?』

『火星に住むつもりかい?』伊坂幸太郎 ●あらすじ● 住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間は、ギロチンにかけられる。凶悪犯罪の予防という大義名分によって創設された「平和警察」が、「潜在的な犯罪者」を燻り出すことに全力を注ぎ始めた時…

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