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「窪美澄」のレビュー・書評

『トリニティ』女に必要なものを3つ選べる? 「男、仕事、結婚、子ども」それぞれを選んだ女性は…

『トリニティ』女に必要なものを3つ選べる? 「男、仕事、結婚、子ども」それぞれを選んだ女性は…

『トリニティ』(窪美澄/新潮社)という作品を、岐路に立つ前に読んだ人は幸せだ。さまざまな女の来し方を知り、自分にとって最良の選択ができるから。また本作を、岐路を振り返る時期になって読んだ人も幸いだ。さまざまな女の行く末を見て、自分にとって最…

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富士山の見える町で介護士として暮らす男女――生まれた町に縛られた人々のせつない恋愛小説

富士山の見える町で介護士として暮らす男女――生まれた町に縛られた人々のせつない恋愛小説

『ふがいない僕は空を見た』『晴天の迷いクジラ』などの作品で、現代人の抱える孤独を描いてきた窪美澄。彼女の小説に登場するキャラクターたちは、一般的な「幸福」の概念から外れて、痛みを抱えながら生きている。だからこそ、読者は幸福の形がひとつでは…

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【ダ・ヴィンチ2015年8月号】今月のプラチナ本は『さよなら、ニルヴァーナ』

【ダ・ヴィンチ2015年8月号】今月のプラチナ本は『さよなら、ニルヴァーナ』

『さよなら、ニルヴァーナ』窪美澄 ●あらすじ● 14歳のときに少女を殺め、世間から身を隠しながら、元「少年A」としての人生を歩む男。「少年A」を崇拝し、恋焦がれ、「聖地巡礼」を繰り返すファンサイト管理人の少女。自らの娘を「少年A」に殺され、その傷を…

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出会い、別れ、人生はつづく。ロードムービーのように

出会い、別れ、人生はつづく。ロードムービーのように

全4章からなる中編小説だが、第3章までのストーリーはずっと暗い(というと誤解されるかもしれないので先に書いておきますが、暗くて悲しい部分でも、著者の文章力のなせる技でどんどん読み進んでしまうので、辛い読書ではないです)。 第1章「ソラナックス…

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恋に落ちること、このどうしようもなさ

恋に落ちること、このどうしようもなさ

アイコンでは「恋愛もの」に印を付けた。しかしこれを恋愛小説と言ってしまっていいものか、迷いがある。この作品は2011年度の本屋大賞2位、さらに山本周五郎賞を受賞した人間ドラマでもある。2012年11月には、永山絢斗と田畑智子のダブル主演で映画も公開さ…

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