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「いとうせいこう」のレビュー・書評

いとうせいこうが「こんなおかしな小説はありはしません。信じて下さい」 と紹介。『小説禁止令に賛同する』とは?

いとうせいこうが「こんなおかしな小説はありはしません。信じて下さい」 と紹介。『小説禁止令に賛同する』とは?

『小説禁止令に賛同する』(いとうせいこう/集英社) 『小説禁止令に賛同する』  まずは、この奇妙なタイトルの「物語」の舞台設定から紹介したい。  時は近未来、語り手は、東端列島と呼ばれる国の■■地区第三集合棟独房に収監されている40代前半の男(囚人番号八十六号)。かつて東端列島に存在した大手出版社から「随筆家」として賞を得たこともある作家である。 「物語」は独房にいる男の一人語りで進む。男の独白によれば、現在の東端列島では「小説」なるものは…

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精神科ってどんなところ? いとうせいこうが主治医とのやりとりを大公開!

精神科ってどんなところ? いとうせいこうが主治医とのやりとりを大公開!

『ラブという薬』(いとうせいこう、星野概念/リトル・モア)  日本の厚生労働省が3年ごとに全国の医療機関を対象に行う「患者調査」によると、うつ病を含む気分障害の患者数は、平成8年には43.3万人であったが平成20年になると104.1万人にまで増加した。これは病院に出向いた人の数なので、潜在的にはさらに多くの患者がいると推測される。うつ病による自殺者を減らすためにも、早急な対策が求められる問題のひとつだ。 「うつはこころの風邪」。そんなキャッチコピーで、…

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「単1先輩はもう引退!」 みうらじゅん×いとうせいこうの雑談に思わずクスリ

「単1先輩はもう引退!」 みうらじゅん×いとうせいこうの雑談に思わずクスリ

『雑談藝』(いとうせいこう・みうらじゅん/文藝春秋) 「雑談」がブームだ。書店では、ビジネスパーソン向けのコーナーに「雑談」関連の書籍が数多く並んでいる。契約や折衝、プレゼンなどを始める前に適度な「雑談」で相手との距離を縮め、ビジネスの成果に反映させようというものが多いようだ。 『雑談藝』(いとうせいこう・みうらじゅん/文藝春秋)は、文化放送の「いとうせいこう×みうらじゅんザツダン!」というラジオ番組(2016年1月~2017年5月オンエア)と2016…

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生きることは難しい。けれど人間には仲間がいる――いとうせいこうが「国境なき医師団」の活動に同行しとらえた、「世界の今」と「人間の希望」

生きることは難しい。けれど人間には仲間がいる――いとうせいこうが「国境なき医師団」の活動に同行しとらえた、「世界の今」と「人間の希望」

『「国境なき医師団」を見に行く』(いとうせいこう/講談社)  あなたは「国境なき医師団」について、どんなイメージを持っているだろうか? おそらく多くの人は“紛争地帯で医療活動を行う国際的人道組織”と、なんとなくとらえているくらいだろうか。このほど出版された、作家・クリエーターであるいとうせいこう氏の新刊『「国境なき医師団」を見に行く』(講談社)は、彼らが活動する世界のリアルな実情を紹介すると共に、なぜ自ら「困難な地域」に率先して出向くのか、彼らを駆り立てるも…

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いとうせいこうの枯れても、咲かなくても、楽しいガーデニング

いとうせいこうの枯れても、咲かなくても、楽しいガーデニング

私は何事も頑張ればそこそこの状態には持って行けると信じているほうですが、ガーデニングだけは人並みにできるようになる自信がまったくございません。なにしろ雑草のように強いといわれるローズマリーも枯らしたのです。それをガーデニング好きな人に告白すると、相手は大抵黙り込み、私も黙り込み、しばらくの沈黙ののち話題が変わる…ということがしばしばあり、切り花以外の植物は敬して遠ざけたが無難と心得ておりました。 そんな私がこの本を読んでみようと思ったのは、『想像ラジオ』が素晴ら…

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【上半期BOOK OF THE YEAR(小説)4位】 木の上からのラジオ放送。DJアークの声が聴こえるだろうか…?

【上半期BOOK OF THE YEAR(小説)4位】 木の上からのラジオ放送。DJアークの声が聴こえるだろうか…?

想ー像ーラジオー。今ジングル鳴っています。 読みはじめた瞬間から、私は熱心なリスナーになっていました。 DJのアークは、身の上話などを軽い口調で語りだします。 そんな楽しげとも感じる話の最中なのに、じわじわと落ち着かない、不安な気持ちに支配されていくのです。それはアークの今の状況があまりに突飛過ぎるから―。「町を見下ろす小山に生えてる杉の木」「ほとんど頂点あたりに引っかかって、仰向けになって首をのけぞらせたまま町並みを逆さに見てる」「左手に握っているのは開いた…

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今月のプラチナ本 2013年4月号『想像ラジオ』 いとうせいこう

今月のプラチナ本 2013年4月号『想像ラジオ』 いとうせいこう

『想像ラジオ』 いとうせいこう ●あらすじ● 海沿いの小さな町で、なぜか高い杉の木のてっぺんに引っかかっているというDJ(ディスク・ジョッキー)アーク。彼がパーソナリティをつとめる『想像ラジオ』は、「想像」という電波を使って「あなたの想像力の中だけ」で聞こえるラジオ番組。リスナーから次々と届くメールを軽快に読み上げるアークだが、どうして自分がひとりで木の上にいるのか、なぜリスナーから次々とメールが届くのか状況はつかめないまま。そして彼には、どうしても聞きたい、ひと…

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