ウクライナが身近になる…現地に取り残された日本人家族を描く凄惨な「実録的」小説『ウクライナにいたら戦争が始まった』
まさかこんな戦争が起こるなんて思っていなかった。ロシア軍のウクライナ侵攻は世界中に大きな衝撃を与え続けている。日本人にとっても決して他人事ではいられないはずだ。だが、連日報じられる凄惨なニュースには心を痛めつつも、どこか遠い国での出来事の…
まさかこんな戦争が起こるなんて思っていなかった。ロシア軍のウクライナ侵攻は世界中に大きな衝撃を与え続けている。日本人にとっても決して他人事ではいられないはずだ。だが、連日報じられる凄惨なニュースには心を痛めつつも、どこか遠い国での出来事の…
窮鼠が猫を噛むのは最後の悪あがきではない。それは、覚醒。窮地に追い込まれた時こそ、真の力が目覚めることは珍しいことではないだろう。逆境は師。苦境に立たされた鼠が、猫を打ちまかしてしまうことだってありえない話ではないはずだ。 『JK』(松岡圭祐…
『ecriture新人作家・杉浦李奈の推論』(松岡圭祐/KADOKAWA) 小説家になるのは難しいことだが、もっと難しいのは書き続けることだ。誰だって人生経験を上手く集約すれば、もしかしたら1作くらいは読ませる小説が書けるかもしれない。だが、2作目はどうだろ…
松岡圭祐氏が生み出した“史上最恐の女子高生ダークヒロイン”をあなたはご存じだろうか。それは、「高校事変」シリーズに登場する優莉結衣。松岡圭祐氏というと、『万能鑑定士Q』などの「人の死なないミステリ」に登場するヒロインをイメージする人も多いだろ…
「千里眼」「万能鑑定士Q」「探偵の探偵」「特等添乗員α」「水鏡推理」…。どうして、松岡圭祐が描くヒロインたちは皆、こんなにも魅力的なのだろう。容姿端麗、頭脳明晰。瞬く間に解決されていく数々の事件。読者たちはページを読む手を止めることができず、…
次に何を書くか予想がつかない人。『万能鑑定士Q』『探偵の探偵』などで知られる松岡圭祐は、そんな評価がふさわしいミステリー作家だ。 ここ最近に限っても、事故物件を扱ったミステリー『瑕疵借り』、グアムの日系人3世代が謎に挑む『グアムの探偵』、女子…
世の中にはたくさんの「訳あり物件」がある。なかでも一番やっかいなのが、「心理的瑕疵(かし)」と呼ばれるものだ。これは、部屋自体には問題がなくとも、過去に自殺や事故の現場となっていて、住む人の不安を掻き立てるような瑕疵のこと。こうした瑕疵の…
加計学園問題、森友学園問題など、なにかと話題の絶えない文部科学省。一体何が真実なのか、誰が本当のことを言っているのか、霞ヶ関はその名のごとく、霞か靄が立ち込めているように不透明だ。明らかな情報も簡単に握りつぶす巨大組織に、たったひとりで立…