深田恭子さんが選んだ1冊は?「私は忘れられてもいい。でも、大切な人たちのことを忘れたくない」
※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年3月号からの転載になります。
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、深田恭子さん。 (取材・文=野本由起 写真=TOWA)
「私は忘れられてもいいんです。でも、大切な人たちのことを忘れたくなくて……」 そう話しながら、瞳を潤ませる深田さん。このたびお勧めしてくれたのは、若年性アルツハイマー病により記憶を失っていく女性と、彼女を支える恋人の純愛ストーリー。入り口は、同名のドラマだった。 「役に憑依したかのような戸田恵梨香さんのひたむきなお芝居が素晴らしくて、毎週涙が止まりませんでした。ムロツヨシさん演じる真司も含め、すべてが愛おしい作品です」 脚本を手掛けた大石静さんとは、旧知の仲。これまで何度も大石作品の主役を務めてきたうえ、プライベートでも親しくしているそう。 「大石先生の脚本は、セリフや言い回しが独特。インパクトがあり、直球で胸に響く言葉が多いんです。ご本人もとっても楽しい方。“恋は素敵なもの”と…