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「村田沙耶香」のレビュー・書評

同級生からカルト商法に誘われた彼女は――? 世界中の読者を熱狂させる、村田沙耶香最新作『信仰』

同級生からカルト商法に誘われた彼女は――? 世界中の読者を熱狂させる、村田沙耶香最新作『信仰』

新興宗教やマルチ商法に傾倒すると、だいたいの人から白い目で見られる。誰も勧誘せず、迷惑をかけることなく、自分のお金を使っているだけだとしても、騙されている馬鹿な人だとあきれられ、やめるように説得されるか、あるいは疎遠になってしまう。けれど…

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芥川賞作家・村田沙耶香は「どのように本を読むのか」。独特の感性で綴られる、魅惑の書評集

芥川賞作家・村田沙耶香は「どのように本を読むのか」。独特の感性で綴られる、魅惑の書評集

芥川賞作家・村田沙耶香さんのエッセイの特徴は、読者のためにわかりやすい表現を選び、自分の身に起きたこと、感じたことを真摯な言葉で表現していることだ。また、村田さんはデビューしてから少しずつ書評も発表してきた。それがひとつの単行本になったの…

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『コンビニ人間』の村田沙耶香が新境地へ! 村田ワールド全開の短編集『丸の内魔法少女ミラクリーナ』

『コンビニ人間』の村田沙耶香が新境地へ! 村田ワールド全開の短編集『丸の内魔法少女ミラクリーナ』

村田沙耶香さんの短編集『丸の内魔法少女ミラクリーナ』(KADOKAWA)は、時間があるときに読むことをおすすめしたい。通常、短編小説は時間がないときでも読めるものなのだが本作だけは例外だ。時間をかけてじっくりと世界観を堪能してほしい。 表題作は、芥…

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この小説を読んでもあなたは常識を疑わずにいられるか? 文学史上に刻む危険な短編集『生命式』

この小説を読んでもあなたは常識を疑わずにいられるか? 文学史上に刻む危険な短編集『生命式』

決してグロテスクなシーンはない。猟奇的なシーンもない。描かれているのは、ある世界を生きる人々の日常だけだ。大事件や大波乱はまったく起きない。 しかし『生命式』(村田沙耶香/河出書房新社)を読むと、どうしてこんなにもゾクゾクするのだろう。小説…

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開発の止まった白い街で、大人になる少女――。生々しく息苦しい青春小説

開発の止まった白い街で、大人になる少女――。生々しく息苦しい青春小説

「大人になるって、どういうこと?」 子どもに聞かれても、答えるのは難しい質問ではないだろうか。 『しろいろの街の、その骨の体温の』(村田沙耶香/朝日新聞出版)は、その答えの一端をのぞかせてくれる、思春期の少女の濃厚な心情を紡いだ小説である。 …

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「10人産んだら、1人殺せる」――『コンビニ人間』村田沙耶香の衝撃作!

「10人産んだら、1人殺せる」――『コンビニ人間』村田沙耶香の衝撃作!

「育子さんは今、殺したい人っていなんですか?」 「ちょっとだけ気になってる人は、いるかな。でも一生かけて殺すのに、本当にその人でいいかっていうと、悩んじゃうんだよね」 という会話が、ありふれた会社の平凡な会社員の昼休みに交わされる日本が舞台…

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セックスがなく、男性も妊娠できる世界―「家族」という概念は消滅してしまうのか

セックスがなく、男性も妊娠できる世界―「家族」という概念は消滅してしまうのか

女性は子どもを産んで当たり前、大人は子育てをして一人前という時代は終わりを告げつつある。しかし、「LGBTは生産性がない」という杉田水脈衆議院議員の発言、東京医科大学の女性差別入試問題、2014年に新語・流行語TOP10に入って以来ニュースが絶えないマ…

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「普通」と違って何が悪い! 衝撃作『コンビニ人間』を読者はこう読んだ!

「普通」と違って何が悪い! 衝撃作『コンビニ人間』を読者はこう読んだ!

「どうして結婚しないの?」「どうして子ども産まないの?」「どうして就職しないの?」「どうして普通にできないの?」――世間というものは少しでも「普通」と違う人生を歩もうとする人たちにどこからともなく牽制が入れてくるものだ。どうして他人の人生に…

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