「救急車を呼んでも来ない!?」少子高齢化の先にある恐ろしい未来をマンガで学ぶ『未来の年表』
『マンガでわかる 未来の年表』[漫画:水上航、監修:河合雅司(『未来の年表』講談社現代新書)]
厚生労働省の人口動態統計(速報)によると、2019年の出生数が90万人を割る見込みとなった。国立社会保障・人口問題研究所は2017年の時点で、2019年の出生数を92万1000人と推計しており、90万人を割るのは2021年と予想していた。想定より早いスピードで日本の人口減少が進んでいるのだ。
少子高齢化が日本の未来にもたらす影響は計り知れない。その未来に起こりうることを「年表形式」で提議してきたのが、作家・ジャーナリストの河合雅司さんの「未来の年表」シリーズだ。
近い将来、地方都市から喫茶店や百貨店がなくなり、銀行がなくなり、病院さえもなくなり、やがて今ある47都道府県を「維持」することさえ厳しくなる。さらに、一時的に激増する高齢者さえやがて減り、一極集中で栄華を極めた東京も2020年代には人口減に転じるというのだ。
データを元にした予測によると、これらは現実となって起こりうる可能性が極めて高い。しかし、私たちを含めて国民、あるいは日本政府もこの事態…