自然、夜、甘いお菓子…“妖精さん”を探すコツ
先日アニメが最終回を迎えた『人類は衰退しました』(田中ロミオ:著、戸部 淑:イラスト/小学館)は、人類が衰退して数世紀が経ち、平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな“妖精さん”のものとなった世界で、旧人類の少女と現人類である“妖精さん”との交流を描いた作品。アニメが終わっても、いまだに作中で登場する“妖精さん”の魅力にとりつかれてしまっている人も多いのではないだろうか。そこで、そんなかわいらしい“妖精さん”たちは何を好み、どんなところに潜んでいるのか、他の作品も混じえながら考えてみよう。
まず、妖精さんに会いたければ、自然の中を探すのが一番。 『シュガーアップル・フェアリーテイル』(三川みり:著、あき:イラスト/角川書店)の妖精たちは、「草の実や木の実、水滴や朝露や、石や宝石」が持つエネルギーが凝縮し、人や妖精、虫などに“視られる”ことによって生まれる。また『伯爵と妖精』(谷 瑞恵:著、高星麻子:イラスト/集英社)でも、「サンザシやニワトコの茂み、シャムロックの葉陰」といった緑のある場所や、「日陰と日なたの境界や、風向き…