おかのひろふみ●1955横浜生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒。白水社にて演劇雑誌「新劇」の編集長をへて独立。演劇のことにもちょっと詳しい。『サファリ』『デジタルテレビガイド』『アサヒ芸能』『ハヤカワミステリマガジン』などに節操なくいろいろなものを連載。著書に国内外50本の名作戯曲を詳解した『高校生のための上演作品ガイド』(白水社)や、20世紀のベストセラーと話題本100冊を縦横に語った爆笑対談書評『百年の誤読』(ちくま文庫)、『百年の誤読 海外文学編』(アスペクト)、『読まずに小説書けますか 作家なるための必読ガイド』(メディアファクトリー)がある。 ⇒岡野宏文さんの本棚はこちら
タイトルから直感的に連想する、あの電化製品やらなにやらのマニュアルの、最初んとこに書き並べてある「使用上の注意」には、まったく、噴飯ものである。 本書にも3カ所…
2011/7/27
物書き業界内でも「大菩薩峠」のファンは意外に多い。熱心なファンのひとりに、宮沢賢治がいるのは知る人ぞ知る驚きの事実だ。「大菩薩峠」主人公の机龍之介のために、賢…
マンガ
2011/7/26
とにかく読んでビックリしたんである。世の中にはほんとかよと目を疑うような、珍妙な博物館がゴマンとあるのだ。 「いがらしゆみこ博物館」「長谷川町子美術館」「宝塚市…
2011/7/24
健全で朗らかな少年漫画の王者が「ドラえもん」だとすれば、少し暗くて幻想的な少年漫画のウラ王者は「ゲゲゲの鬼太郎」に違いない。 冥界への旅行があったり、恐ろしい病…
マンガ
2011/7/23
芸能界には幽霊を信じていたり、自分に霊能力があると信じている人が、ほんとにいっぱいいるんである。 芸能界というのはあれです、俳優さんでいえば演技力といいますか、…
2011/7/20
「ゴジラ」で有名な東宝の特撮映画シリーズに「マタンゴ」という異色作がある。ヨットで外海に出た男女数名が遭難し無人島にたどり着く。乏しい食料をやりくりしながら救…
マンガ
2011/7/20
むかあしむかあし日テレのお昼のワイドショーに、「あなたの知らない世界」という心霊コーナーがあって、なんだか知らないが真っ昼間にお化けの話してるけったいな事態に…
小説・エッセイ
2011/7/18
ヴィム・ヴェンダースの「ベルリン天使の詩」という映画以来、天使というのはただ人間を見つめているだけの存在という認識が広まった。トラブルに見舞われた人間に手をさ…
マンガ
2011/7/17
ダ・ヴィンチ幽を待つまでもなく、怪談や妖怪の怖い話や妖しい話のブームは霊を見るより明らかです。火ですけどね、ほんとは。 そんなときに、泉鏡花を古いむずかしいやや…
小説・エッセイ
2011/7/12
宮沢章夫は劇作家&演出家である。と思う。最近氏はいろいろなことに手を出され、それがまたそれぞれ標準以上の面白さを醸し出すありさまなので、本業を演劇と信じていて…
小説・エッセイ
2011/7/9
自分というのは自分であって、つまり「生きている本人」だから、一番よく分かっているはずなのに、「いいのかなあこれで私」って、とまるで見当がつかなかったりするから…
2011/7/5
皆川博子という作家は、ミステリが書けて、歴史小説が書けて、幻想小説が書ける。全部が面白いというだけじゃなくて、まいったという気にさせられてしまうのだが、そこは…
小説・エッセイ
2011/6/28
杉浦日向子は、いつも力が抜けてるとこが魅力。 おっそろしく強い侍がふだんダラッとしてるのは剣豪小説によくあるが、なんの取り柄もない町人もダラッとしてる。犬も猫も…
マンガ
2011/6/19
たまに人生相談のサイトなんかを見ることがあるのだが…え、見ませんか? 「彼からメールが来ません」とか「お隣から奇妙な音がします」はては「まゆげが太すぎで困ります…
小説・エッセイ
2011/6/17
仕事柄、連日連夜のべつ本やらマンガやらを手にしているのだが、だんだん作家のイマジネーションが辿る軌跡みたいなものを、ストーリーの中に読み込めるようになってくる…
マンガ
2011/6/14
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