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孤狼の血 (角川文庫)

孤狼の血 (角川文庫)

孤狼の血 (角川文庫)

作家
柚月裕子
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-08-25
ISBN
9784041049549
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「孤狼の血 (角川文庫)」のおすすめレビュー

「涙腺イカれた」「覚悟して映画を観ないと…」役所広司×松坂桃李出演映画『孤狼の血』に絶賛の声!

『孤狼の血』(柚月裕子/角川文庫)

 役所広司に松坂桃李、真木よう子、江口洋介、ピエール瀧…と錚々たる俳優陣が名を連ね、いま最も話題の映画といっても過言ではない『孤狼の血』が、5月12日(土)に全国公開された。「仁義なき戦い」や「極道の妻たち」など、ヤクザや任侠の世界を描くのが得意な東映の制作とあって期待度は高い。作品が醸すただならぬ雰囲気は、テレビCMや予告からもヒリヒリと伝わってくるが、Twitter上ではすでに、「後半の役所広司さんで涙腺イカれた」「衝撃の展開に何度も思わず身構えた」「松坂桃李さんが変わって行く姿が怖いほど、本物になっている」など、絶賛の声があがっている。

 そんな映画『孤狼の血』の原作となったのは、柚月裕子が2015年に発表した同名小説『孤狼の血』(角川文庫)である。刊行直後からミステリーファンの熱烈な支持を受け、「第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)」受賞、「本の雑誌が選ぶ2015年度ベスト10」2位、「このミステリーがすごい! 2016年度版」3位と数々のタイトルを獲ってきた。

 舞台は、昭和63年の広島。…

2018/5/18

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役所広司主演映画『孤狼の血』原作。正義のためには手段を選ばない悪徳刑事が、今年のエンタメ界を席巻する!

『孤狼の血』(柚月裕子/KADOKAWA)

 2018年5月、映画『孤狼の血』が全国公開される。「警察じゃけぇ、何をしてもええんじゃ」という挑発的なキャッチコピーを掲げた、白石和彌監督のハードボイルド・エンターテインメントだ。すでにネットでも予告編が公開されているが、悪徳刑事を演じる役所広司をはじめとして、危険な存在感をぷんぷん放つキャストが勢揃い、ギラついたビジュアルを作りあげている。今から公開が楽しみでならない。

『孤狼の血』5月12日公開、東映配給 (C)2018「孤狼の血」製作委員会

 その原作となったのが、柚月裕子の『孤狼の血』(柚月裕子/KADOKAWA)である。2015年に刊行された同作は、刊行直後からミステリーファンの熱烈な支持を受け、第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)を受賞。さらに第154回直木賞、第6回山田風太郎賞、第37回吉川英治文学新人賞にもノミネート。各種ランキングでも上位に食いこむなど高く評価され、作者・柚月裕子の名をあらためて知らしめることになった。映画化を機にあらためて興味を抱いた人も多いと思うので、…

2018/3/14

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「松坂さんはギラギラした凄みがあった」映画『孤狼の血 LEVEL2』公開記念! 原作者・柚月裕子インタビュー

(c)2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会

 2021年8月20日公開の映画『孤狼の血 LEVEL2』。前作から3年。待ちに待った続編は、“LEVEL2”と謳われている。サブタイトルを付けずにあえて次のステージへとハードルを上げた今作。原作者の柚月裕子さんにお話を伺った。 (取材・文=野本由起)

 昭和63年の広島を舞台に、暴力団組織の抗争、それを追うベテラン刑事・大上と新人・日岡の死闘を描いた映画『孤狼の血』。あれから3年、オリジナルストーリーの『孤狼の血 LEVEL2』が幕を開ける。アクション、衝撃度ともにレベルアップした同作を観て、柚月さんはとにかく圧倒されたと話す。 「白石監督と脚本の池上(純哉)さんには全幅の信頼を寄せているので、ストーリーについて口を出すことはありませんでした。プロットを読んだ時から『これはハードな作品になるだろう』と楽しみにしていましたが、いざ拝見したら前作とは違った面白さで。前作は、観終えたあとに力が抜けて椅子から立ち上がれなくなりましたが、今回は体から熱が込み上げ、叫び出したくなったほど。自分の限界、映画…

2021/8/19

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破天荒な刑事と新人刑事が対極を成す、“継承”の物語「孤狼の血」シリーズが完結!! 『暴虎の牙』柚月裕子インタビュー

 暑さを残した夕風が吹き抜ける。ヒグラシの鳴く声だけが響くなか、満開の百日紅の傍にある因縁の場所で2人の男がまみえる──。『孤狼の血』と『凶犬の眼』で描かれた狂熱の月日。それらをくるんだ18年の月日が、その2人の間には横たわる。物語の中盤に現れるその場面は、“熱い小説を書きたい”という一念で、『孤狼の血』を書き始めてから5年、文字通り、全力疾走してきた柚月さんが辿り着いたひとつの地点だ。

「舞台となった広島には、第1作となった『孤狼の血』の執筆以前から、幾度となく足を運んできました。その地を映像として思い浮かべながら描いたその場面は、私のなかで非常に大切なもの。大上から日岡へと血が受け継がれていく、その継承の様をひとりの男の存在が炙り出す。本シリーズの双璧である、大上と日岡を結ぶ場面です」  違法捜査も辞さない破天荒な刑事・大上章吾。やくざとの癒着を噂されてきた彼の下に配属された新人刑事・日岡秀一。『孤狼の血』では、強引な捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、極道の男たちに向き合い、激闘のなか、大上から日岡へと受け継がれるものが活写された。その2…

2020/4/9

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孤狼の血 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

W-G

映画化もされるし広島に引っ越してきたし、という理由で読んでみた。大上役が役所広司というのはだいぶイメージが違うような…。話しの筋自体は割とシンプルで、ドンパチにドンパチを重ねて膨らましたようなところがあるものの、熱量が凄く、グイグイ読まされた感じ。エルロイを連想させる章冒頭の業務日報も、ただの雰囲気作りではなく、最後に意味を持ってくるというつくりがニクイ。ただ、それだけにもう少し陰謀小説的な側面も打ち出して欲しかった。ヤクザのやり口がまんまヤクザ。続編が連載中らしいが、どのような続き方をするのだろう。

2017/12/24

青乃108号

これは恐れ入った。軽々にレビューを書くのがはばかられる、このような本は初めて読んだ。物凄く濃密な物語。読む者の心を捉えて離さない、強烈な魅力がある。先に読んだ【あしたの君へ】と同一作家の手によるものとはとても信じられない。こんな凄い物を読まされた日にはこの作家の本、追いかけずには居られない。兎に角これは、他の事を追いやってでも時間を作って、読むべき一冊だ。

2022/10/12

ehirano1

#いやー面白いです。#まさかまさかの展開。#各章の『日誌』には意味があった!#タイトルの『孤狼の血』と云う全くもって妥当なタイトルに呻る。#表紙の『ジッポ』はそういうことかぁ・・・。#日岡秀一よ、お前はそういうことだったのね。伏線は確かに何回もあったわ。#プロローグの班長って、もしかして・・・。#続編の『凶犬の眼』ももちろん読む!

2019/11/09

あきら

物語に引き込まれて、一気読み。 登場人物が格好いい。細かな描写がきっとものすごくリアルなんだと思う。 これはとにかくおすすめです。続編も読もうっと。

2021/09/15

nanako

どうしても、役所広司と松坂桃李の二人を思い浮かべながら読んでしまいます。映画はまだ観ていませんが、イメージは近いのではないでしょうか?狂犬の眼も、ぜひ読んでみたいです。

2018/05/20

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