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アンダードッグス

アンダードッグス

アンダードッグス

作家
長浦京
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-08-19
ISBN
9784041091395
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第164回芥川賞は宇佐見りん『推し、燃ゆ』、直木賞は西條奈加『心淋し川』に決定!

 第164回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)が発表された。選考会は1月20日(水)、東京・築地の新喜楽で開かれ、「芥川龍之介賞」は宇佐見りんの『推し、燃ゆ』に、「直木三十五賞」は西條奈加の『心淋し川』に決定した。

【第164回芥川賞受賞作品】

『推し、燃ゆ』(宇佐見りん/河出書房新社)

【あらすじ】 主人公のあかりは高校生。勉強やアルバイトだけでなく、生きる上で必要なあらゆることが「普通に」「ちゃんと」できなくて、唯一頑張ることができるのが、「まざま座」というアイドルグループのメンバー・上野真幸を推すこと。 あかりは、現実の重みに耐えられない。彼女にとって、推しへの情熱を燃やし続け、解釈するブログを書き続け、自分でも頑張れることがあるのだという実感だけが生きる支えなのだ。 それなのに、推しがファンを殴って炎上し、彼女の世界から消えてしまったら…?

【プロフィール】 宇佐見りん(うさみ りん)●1999年静岡県生まれ、神奈川県育ち。現在大学生、21歳。2019年、『かか』で第56回文藝賞受賞、史上最年少で第33回三島賞を受賞。

【第164回直木賞受賞作…

2021/1/20

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アンダードッグス / 感想・レビュー

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W-G

タイトルからは、負け犬軍団が力を合わせて権力に一矢報いるような物語をイメージ。実際はそんな単純な話ではなく、虚実入り乱れ、誰が仲間で誰が裏切り者なのか、凄いスピードで二転三転。展開が早すぎて薄っぺらくなってしまった部分もあり、主人公古葉の有能さが際立つというより、あまりにも都合が良いと感じさせる点が多い。勢い重視だと割り切ってしまえば間違いなく楽しく、一気読みしてしまうような魅力ある作品。『プリンシバル』に続いて二作目であったが、他作品への興味はかなり増してきている。とりあえず『赤刃』を即ネット購入。

2023/07/04

starbro

直木賞候補作(既読3/6)&このミス5位ということで期待して読みました。長浦 京、初読です。雰囲気やスケールは好いですが、リアリティ&面白みに欠け、思ったほど楽しめませんでした。残念! https://www.kadokawa.co.jp/topics/4701

2021/02/17

しんたろー

元官僚・古葉を主人公にして1997年返還時の香港を舞台に「負け犬軍団」のスパイアクション。数ヶ国の陰謀が渦巻く戦いなのに、ど素人の古葉が核なのが面白いし、敵味方が二転三転するので一瞬たりとも気が抜けない。主人公に感情移入できるのも良いが、周囲が描き切れていないのが残念!魅力的なキャラが多いのだから、あと数十ページ足して各人を掘り下げれば凄い傑作になったと思う。それでも、ハリウッド映画のようなド派手なアクション満載で、合間に挿入される現代パートで哀愁を漂わす構成の巧さで、完成度高い佳作。#ニコカド2020

2020/11/30

海猫

メインの内容は返還前の香港を舞台に、銀行地下に隠された国家機密をチームを組んで奪取する話。イギリス、アメリカ、ロシア、中国のエージェントが入り乱れ、誰が敵か味方かがわからず、展開は常に予想を裏切る。暴力がきつい内容で人死が多い。が、主役の古葉は元官僚に過ぎず、タフガイではない。そんな彼が、弱者ならではの観察力と警戒心で、なんとか立ち回り、主導権を取っていくのが面白い。窮鼠猫を噛むがごとき痛快さ。緊張感薄れないままに、終盤では怒涛のアクションシーンに雪崩込む。捨て石にされた負け犬の、反骨の行動も読みどころ。

2020/08/29

いつでも母さん

こんなに人が殺されてもいいのでしょうか?負け犬?いえいえ、生き抜いた古葉は最強です!私には1997年の流れがこれでもかというほどエージェントの思惑が入り乱れてなかなか進まず、2018年瑛美の話も真実にたどり着くまで、正直ここまで動かされるのねって感じだった。カタカナに香港が舞台のエンターテインメント。映像化に向いている気がした本作。読み友さん高評価で、よく練られているとは思うものの私には…だった(汗)が感じ方はそれぞれで、これもまた読書の面白さかと。

2021/03/28

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