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後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)

後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)

後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)

作家
白川紺子
香魚子
出版社
集英社
発売日
2018-04-20
ISBN
9784086801881
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「後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)」のおすすめレビュー

シリーズ累計30万部突破! 意外な人の過去も明かされ、ますます謎と波乱がひしめく『後宮の烏』第3巻

『後宮の烏(集英社オレンジ文庫)』(白川紺子/集英社)

 どんなに愛情を注がれても、胸の奥底に欠けている部分が埋まることはないだろう――そんな諦念を抱いて孤独に生きてきた少女・寿雪の“烏妃”としての運命を描いた小説『後宮の烏(集英社オレンジ文庫)』(白川紺子/集英社)。謎が謎を呼ぶ中華風世界を背景に語られる幻想譚はまたたくまに人気となり、シリーズ累計30万部を突破した同作、最新3巻でも思いもよらぬ真実と裏切りが展開していく。

 烏妃とは、後宮で生きながら決して夜伽をすることはなく、皇帝でさえかしずかせることのできない存在。しかも寿雪は、抹殺を命じられている一族の出。母を殺され、絶望にくれていたところを次の烏妃と見いだされ、王宮に連れてこられた。先代の烏妃・麗娘は愛情をもって寿雪を育ててくれたけれど、侍女さえおいてはならぬ、孤独に生きねばならぬと厳しく言いつけ、この世を去った。だが、現皇帝・高峻との出会いをきっかけに、物語は動き出してゆく。

 高峻もまた、母と友を殺された憎しみを抱いて生きてきた、孤独な男だ。決して近づいてはならぬと言われていた烏妃と皇…

2019/8/31

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発売後ぞくぞく重版で累計17万部突破!『下鴨アンティーク』の著者、新シリーズは禁断の妃をめぐる中華風ファンタジー

※「ライトに文芸はじめませんか? 2019年 レビューキャンペーン」対象作品

『後宮の烏』(白川紺子/集英社)

 決して近づいてはならない2人が惹かれあう禁断の関係に目がなくて、なおかつ幻想的な小説がお好みの読者にイチオシの小説がある。『後宮の烏』(集英社)だ。著者の白川紺子氏といえば、京都が舞台のファンタスティック・ミステリー『下鴨アンティーク』や、仲良し偽装夫婦のふんわりご近所事件を描いた『契約結婚はじめました。』が人気だが、今作は中華風の世界に敷かれた大いなる神話を基に展開していく。

 後宮で生きながら決して夜伽をすることはなく、皇帝でさえかしずかせることのできない存在。それが烏妃(うひ)――16歳の美しき少女・寿雪(じゅせつ)だ。彼女の役目は、失せもの探しから呪殺、招魂までありとあらゆる依頼に応えること。先代の烏妃から継承した不思議な術を使って、後宮に存在するあまたの幽鬼(死者)にまつわる謎を解決していくのだが、第1巻で登場する最初の依頼者が高峻(こうしゅん)。若き皇帝だった。

 寿雪はすすんで烏妃となったわけではない。出自ゆえに命を狙われ、母を…

2019/2/3

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「ライトに文芸はじめませんか? 2019レビューキャンペーン」では、対象作品を読んで読書メーターに感想を投稿してくれた方の中から抽選で80名様に図書カードネットギフト2,000円分が当たる。

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2019/1/28

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後宮の烏 (集英社オレンジ文庫) / 感想・レビュー

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鉄之助

出だし8行で、物語全体をイメージさせる。表紙と共に「ツカミ」はOK! だった。歩いている人をムンズとつかみ商品を買わせる、香具師の啖呵売のようだった。中国王朝モノの雰囲気が十分伝わる好著。

2019/02/21

南北

中華宮廷風のファンタジーです。妃なのに夜伽をしない烏妃のところに皇帝が訪れるところから始まります。切なくて悲しい物語が続きますが、ゆっくりと味わいながら読むと優しい気持ちになってきます。4編ある短編のラストシーンは意外な感じもしますが、シリーズとして続いていくために必要なものだと思います。感情を表に出すことが苦手な皇帝とある事情を抱えている烏妃の一見かみ合っていない会話も楽しめます。

2019/04/01

ミュポトワ@猫mode

騙されるって言われてたけど騙されなかったな…どんでん返しはそこまでないです。そこメインで読むのはお勧めしません。でも、それを除いても面白かったけどね♪久しぶりに読むのとまらなくなりましたし♪内容はラノベっていうよりもミステリーって感じました。ミステリー好きじゃないけどこういう感じなら読めます。かならずハッピーエンドで終わるしね。こういうゆるーいフワフワな距離感が好きなんだと思います。2巻も買ってあるので、続けて読みたいと思います。

2019/07/12

美紀ちゃん

夏の王と冬の王。まずはお友達からよろしくお願いいたしますって感じで、続きが楽しみに!

2020/10/02

はな

読もう読もうと思っていて、やっと読めました。 代々、後宮にいながら夜伽をしない妃「鳥妃」をつとめる女性達。彼女達は自分の持つ不思議な力で、訪れる人たちの願いを、彼らへの代償と引き換えに叶えていた。皇帝がある依頼をもって現鳥妃の元を訪れるところから始まる。この皇帝が、頭はいいのに真面目で不器用なのが見てて微笑ましい。鳥妃はすごいツンツンしてるな、と思ったらこちらも不器用なだけでした(笑)ずっと一人でいたから、周りとの関わりが増えることでその人たちとの関係に戸惑う鳥妃が可愛い。文も繊細でとても読みやすかった!

2019/10/05

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