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東の海神(わだつみ) 西の滄海 十二国記 3 (新潮文庫)

東の海神(わだつみ) 西の滄海 十二国記 3 (新潮文庫)

東の海神(わだつみ) 西の滄海 十二国記 3 (新潮文庫)

作家
小野不由美
山田章博
出版社
新潮社
発売日
2012-12-24
ISBN
9784101240558
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東の海神(わだつみ) 西の滄海 十二国記 3 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ミュポトワ@猫mode

十二国記のエピソード3読了しました!今回も面白かったですよ(^^) 毎回、別の主人公、別の地域のお話になるのですが、エピソードが進むにつれて世界観がどんどん深くなっていくのが、とっても楽しいです 長編ファンタジーなので、どこかで収束をさせていくと思うのですが、どうやるのか今からワクワクドキドキですよ! あと、この巻は解説までちゃんと読みきれました この巻の解説は、ネタバレをやるこれまでの解説に比べれば格段に良かったです まぁ解説者が養老孟司さんなので、当然といえば当然ですがw 次のエピソードも楽しみです!

2018/07/08

パトラッシュ

超自然な存在である麒麟の選んだ王が君臨するはずが、その王が無能だったり騒乱に発展する十二国の異常な政治体制が改めて描かれる。雁王の治政に不満を抱いた有力者の息子が、麒麟を拉致して簒奪を図る展開は使い古されたパターンだが、どれほど苦難を強いられようと議会や憲法を求めるフランス革命や明治維新のような改革意思が高まらない国民の静穏ぶりが異常だ。この巻でも王と叛逆者だけが争い、周囲は唯々諾々と従う者しかいない。十二国とは決して理想郷ではなく、支配階級の血で血を洗う政治劇を眺めたい神のための舞台ではと思えてしまう。

2023/07/05

南北

再読。二人とも蓬莱出身の延王尚隆と延麒六太の話。二人の来歴と並行して即位後二十年たっても遅々として進まない国の復興に不満を持った斡由が謀反を起こす様子が語られていきます。斡由は当初民衆の支持を得て、王ではなくその上の上帝を要求します。しかし次第に即位できないリスクに耐えられず、自ら責任をとろうとしないことが明らかになり、自滅していきます。ラテン語のことわざに要職に就任させてみるとその人間の本質がわかるという意味の「官職は人を明らかにする」というのがありますが、斡由を見ていると、そんなことを思い出しました。

2019/07/14

nobby

十二国記3作目。雁国王尚隆と延麒六太、これまでも印象に残る登場はしていたが、その個性極まる。中盤から何やら重い展開を危惧するも、勧善懲悪な結末へ心地よく導かれた。まずはあたかもうつけ者と評される尚隆の英雄ぶりが半端ではない!表向き良く描かれる斡由の悪行が判明していくのと対照的。国を治めるに民を守るのか、権力を欲するのか、まさに現代への問いかけにも感じる。ラストでの更夜や六太への言葉には涙も誘われる。これは間違いなく好きな物語。

2016/07/03

NADIA

十二国記シリーズの中でお笑い担当と言えばやはり雁国主従とゆかいな仲間たちに違いないだろう。実際、繰り広げられるコントに数度吹き出しそうになった。いいなあ、お笑い好きだし(^^) 一方、ストーリーの方はしっかりとしてふざけたところはない骨太なもの。延王・尚隆と延麒・六太は戦国時代の日本で生まれ育った胎果。先の延王が失道の末に荒れに荒らした雁を復興させるのか、それとも本当に滅ぼすのか。いろいろな意味で読み応え満載。読後感も最高だ。1巻で完結する物語なので、ファン以外の人にも安心して薦めることができる。

2019/12/13

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