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七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV

七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV

七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV

作家
石田衣良
出版社
文藝春秋
発売日
2018-09-14
ISBN
9784163908946
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「七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV」のおすすめレビュー

淫行をネタにゆすられる人気俳優、「いいね」がほしい若者を煽るデスゲーム…常に現代を映し出すIWGPシリーズ最新刊

『池袋ウエストゲートパークXIV 七つの試練』(石田衣良/文藝春秋)

 一日に何度も手にするスマートフォン。あなたはこの小さな電子機器を「怖い」と感じたことはないだろうか?

 筆者はライターなので、SNSを駆使して自分の記事を宣伝することが多いのだが、Twitterを見る度に、誰かが炎上していて「次は自分の番なのでは……」と恐ろしくなる。

 一円にもならなくとも、「いいね」はたくさんほしい。しかし、不倫やパワハラ問題で、公開処刑のごとく「善悪」がネット上で簡単に判断されている現実を見るにつけ、やるせない気持ちになるのだ。誰かを極限まで追い詰めて得られる一瞬の快楽は、残酷極まりない。

 昨年9月、20年以上にわたって続く石田衣良の大人気シリーズ最新刊『池袋ウエストゲートパークXIV 七つの試練』(文藝春秋)が発売された。

 今回も、池袋で果物屋の店番をしながら、コラムニスト兼“トラブルシューター”として活躍するマコトが、現代を色濃く映す事件の解決に挑む様子がテンポよく綴られている。

 例えば、「泥だらけの星」は、未成年者との飲酒と淫行でゆすられるイケメン俳優…

2019/2/10

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七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV / 感想・レビュー

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starbro

石田 衣良は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。池袋ウエストゲートパークシリーズを、1/3程読んでいます。安定の面白さ、思わず電車を乗り過ごす所でした。オススメは表題作『七つの試練』です。初期作品から中盤までは、未読のため、図書館の配本が途切れた時に『池袋ウエストゲートパークシリーズ完読プロジェクト』を立ち上げたいと思います。

2018/10/12

文庫フリーク@灯れ松明の火

TwitterもLINEもFacebookも私には無縁の世界、読メだけでも精一杯なのに。「いいね!」には表題作のような魔力があるのだろうか。ダイブする舞台は表紙の江の島展望灯台、デスゲーム【七つの試練】挑むプレイヤーは女子中学生・HNモンテ・クリスティーン、オニオンルーターに守られた管理人引きずり出すのはマコトの手腕、でかいアンブッシュはタカシ&Gボーイズ。IWGPの空は今日も青い。4作中「鏡のむこうのストラングラー」で懐かしいシュンの名前。ついデビュー作『池袋ウエストゲートパーク』再読してしまう。→続

2019/12/24

mmts(マミタス)

ストーリー。第一話→タカシの幼馴染がハニートラップに嵌められた。昨今の芸能人のスキャンダルもの。第二話→池袋の風俗店に再度、ストラングラー登場。シュンが大活躍する。第三話→精神疾患の家族を軟禁する。新キャラクターの真幸老婆が面白い。第四話→SNSでイイネ!をお目当てに若者達は飛び降りる。新たなGボーイとGガールがカッコいい。ゼロワン登場。感想。第二話にシュンが出たことは嬉しかった。やっぱり、シュンは必要不可欠。第三話はラストは軽めだったし長編が良かった。案外、ゼロワンが好き。マコトとは結婚したいくらい。

2018/10/07

あきぽん

新しくて懐かしい、IWGPシリーズ最新刊。今回取り上げた時事問題は文春砲や監禁事件、SNS殺人など。時代や池袋の街が変わっても、変わらないのはマコトとタカシ達、そして格差社会と性風俗。このシリーズは、20年間一貫して弱者へのエールを送りつづけているんだよな。

2018/11/02

おしゃべりメガネ

実は今さらながら、初めて読んだ「池袋」シリーズです。しかも14作目って。レビュアー大賞課題図書でなったら、手にとるコトはなかったかなと。テレビドラマでやっていて、キャラがシンプルに確立されているので、読みやすくスラスラと進みました。池袋のトラブルシューター「マコト」があらゆる事件を解決していく展開も連作なので、テンポよくストレスを感じません。「HELA」と「シュン」の話はこういう作風の中では際立ってオアシスのような癒しの話でした。ネットゲームの話は今の世の中では決して他人事ではない題材かもしれませんね。

2020/10/10

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