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タイム屋文庫 (潮文庫)

タイム屋文庫 (潮文庫)

タイム屋文庫 (潮文庫)

作家
朝倉かすみ
出版社
潮出版社
発売日
2019-01-07
ISBN
9784267021633
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タイム屋文庫 (潮文庫) / 感想・レビュー

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そうたそ@吉

★★☆☆☆ 新作かと思いきや2008年に刊行されたものを文庫化したとのこと。亡き祖母の家でタイムトラベル専門屋の貸本屋をはじめる主人公という設定は面白いのだが、どうにもピンとこないストーリー。全体的に浅いなあ、と思ってしまうような話で、やはり最近の朝倉さんの作品に比べると、良くも悪くも若さを感じた。読むと意外に心地よい文章なのだが、肝心のストーリーの部分に何一つのせられるものがない、というような作品だった。

2019/03/01

ゆみにてぃー。

読書会でお借りした一冊。 タイムトラベルの小説を中心に取り扱い、貸し本もできるブックカフェ「タイム屋文庫」。そこのソファで昼寝をすると将来を暗示した夢がみられるという。 出てくる登場人物と展開に捻りが効いていて、ありふれておらず良かったです。そして朝倉さんの描かれる景色や場面場面の雰囲気の表現がとても綺麗なこと。実際読んでいて、まるで夕方の匂いが鮮明に香ってくるかのようでした。 「人ってそういうところあるよね」と弱さも悩みも包んでくれるような話です。最後はみんなが落ち着くところに落ち着けて安堵しました。

2019/03/02

sagaway8

「貸本屋」が物語の舞台と知って購入。初読みの著者。北海道小樽の亡き祖母の古民家を時間旅行の本を集めた貸本屋に改築したアラサー女子。その貸本屋に行けば思いも寄らぬ恩恵が。コミカルでキレのある台詞が飛び交ってテンションが上がるかと思えば、次の瞬間、恐ろしいほどの曖昧で憂鬱な雰囲気に包まれて異世界に放り込まれているようなことが繰り返された。まるで子どもの世界と大人の世界を何度も行き来したかのよう。おそらく女性の読者を対象としている。作品自体は10年前に刊行(マガジンハウス)で著者の初期の作品とのこと。

2019/02/23

ぶうたん

基本的なプロットはラブストーリーなのだが、なんとも不思議な読後感の小説。ちょっと長嶋有を思わせる居心地の良さがある。小樽を舞台にリアリズムで話は進むのに、小説の中の世界は奇妙に歪んでいるように見える。ただ歪み自体は明確な説明ができるわけではなく暗示的に描かれるだけなので、次第に小説内世界に溶け込んで行ってしまうようだ。ラスト近くで急激に現実に引き戻されるような感があるが、最後の一章で小説の世界が円環的に閉じて完成されたような気がする。

2019/01/07

こばゆみ

タイトルと表紙のほのぼの感とは裏腹に、内容は結構固め。むしろ「貸本屋」とか「猫」とか、ほのぼの路線にいくらでも転がれるモチーフを、ここまで文学的に書けるのは凄い。こういう文体のお話は一文一文じっくり噛み締めて読めばもっと良さが分かるのだろうけど、ついついさーっと読んでしまう…(^_^;)

2019/02/24

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