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にぎやかな落日 (光文社文庫 あ 53-7)

にぎやかな落日 (光文社文庫 あ 53-7)

にぎやかな落日 (光文社文庫 あ 53-7)

作家
朝倉かすみ
出版社
光文社
発売日
2023-11-14
ISBN
9784334101213
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にぎやかな落日 (光文社文庫 あ 53-7) / 感想・レビュー

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starbro

図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。4年前に読んだ『平場の月』に続いて朝倉 かすみ、2作目です。おもちさん連作短編集、私の母の世代のせいか、リアル過ぎるせいか、主人公にあまり魅力を感じられませんでした。日本にもち子と言う名前の人は何人ぐらいいるのでしょうか❓ (笑)https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334101213

2024/01/03

ふじさん

北海道で一人暮らしをしている女性・おもちさんを主人公にした作品。主人公の現実がユーモラスに語られる。小説を書くきっかけは、朝倉が自分の親の老いを実感したからだとのこと。老いを実感するわが身には、読んでいて思わず頷く場面が多い。どんな人々にも必ず訪れる老い、受け入れがたいが、それをどう受け止め生きていくか。改めて考えさせられた。常に頭を過る日々の幸せと不安、人生最晩年の日々の生活の寂しさと諦めが交差する姿が静かに胸に迫る。

2024/01/03

のんちゃん

島谷もち子83歳、通称おもちさん。北海道在住、娘、息子は独立。夫は特養入所中。目下一人暮らし。息子嫁が近所なので、時々、様子を見に来てくれる。東京から娘も時々来る。おもちさんはしっかり者だが、日々、いろんな事がぼんやりしてくる。持病の糖尿病も悪化し、病気看護付きの高齢者施設に入る事になる。老いるとはこういう感覚なのだなぁと勉強になる。その中で、作者はおもちさんの現在過去未来を真面目にかつ楽しく描く。杉江松恋さんの解説の様に人生のどの瞬間も、全て美しい、と思える。ゆるやかな落日のオレンジ色の光の中で。

2023/12/18

ぷにすけ

北海道で一人暮らしをするおもちさんは83歳。何と!私の母が亡くなった年齢と一緒とあって、言うことなすことがよーく分かってしまう(笑)年を取るごとに少しずつ不便になって行きますが、当の本人たちは気持ちが昔のままなんで強気なんよね~。ほんま昭和のヒト桁生まれは強いわぁ~と思った次第・・・。

2024/01/29

ひろっぴー

これは素晴らしかった!親が高齢なので、介護や認知症に関連する小説は結構読んできたが、この小説は家族や介護や見守りの立場からの目線でなく、83歳のおもちさん本人からの目線で書かれている。歳をとると言うことがおもちさんの穏やかな日常から伝わり新しい発見が沢山あった。又、読み進めるのに少し時間がかかったのも、おもちさんのペースにはまったからなんだろうな、、っと。 私の父に血糖値とか基礎疾患とか伝わらないのは父の中では「ケットーチ、キソシッカン」と訳の分からない単語を言われてるからなんだなって納得!

2024/02/02

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