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リバーズ・エッジ

リバーズ・エッジ

リバーズ・エッジ

作家
岡崎京子
出版社
宝島社
発売日
1994-06-01
ISBN
9784796608251
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リバーズ・エッジ / 感想・レビュー

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しあん

思えばこの漫画を買って、もう20年以上も経過している。「ノート あとがきにかえて」と題して、巻末に作者が詩のような文章を載せている。そこから私の好きな部分を抜粋してみるとしよう。「あらかじめ失われた子供達。すでに何もかも持ち、そのことによって何もかも持つことを諦めなければならない子供達。」「平坦な戦場で僕らが生き延びること。」

2017/01/25

またの名

BL豚や拒食症者、性欲とにかく吐き出したいマンに浮気女にアーッ!なイジメが空虚なウワサの飛び交う空間を漂っていく90年代。何もかもが少しずつ狂った世界には環境問題や屠殺や暴力や性や欲望がうごめいているのに、すべてにリアルさが欠落した光景が唯一のリアル。現代思想っぽい流れのマップとか格子の解読といった言葉が空しく響く。求めたくなったらすぐにネットでつながれる今では、人はこの時代の狂気を脱け出したのだろうか。妄想を抱いて病んだ個人は集団において同じ妄想を共有し治ったかのようになる、とフロイトが説明する仕方で。

2017/11/21

Shimaneko

『エッジ・オブ・リバーズ・エッジ』から久々に再読。これもうちのは初版本で、彼女の単行本は新刊が出るたび即買いだったのを思い出す。著者と同年代なので、この頃すでに20代ですらなかったけど、玉城ティナが『エッジ・オブ~』で書いてるように「僕たちの短い永遠、が終わった後も人生は続いていくのだ。死ぬまで。そういう感情と戦っていくのだ、いかなければならない」という「前向きな不安」を掻き立てられた1冊。

2018/04/04

ぐっち

蔵書再読。ずっと捨てられなかった、今頃読みたくなったのは何故だろう?岡崎京子さんの中でもヤバさ濃厚な作品。「ゆっくりと徐々に用意されている/進行している」・・・この作品の少しあとの事故も、驚くより「やっぱり」という気持ちが大きかったなあ・・・。「でもやっぱり実感がわかない」「平坦な戦場で僕らが生き抜くこと」・・・そんな気持ちになることもあるかもしれないけど、そんなこと忘れてしまっても日々は続いていくもんだなあと、この作品を書いた時の作者さんの歳をずっと追い越して思います。

2010/12/31

ぐっち

再読。最初雑誌で読んでた頃は田島さんに自分を重ねてしまっていたたまれなかった。前に再読したときよりもっと、この物語から遠くなってしまった。多摩川は描かれたころより、ずっときれいになりましたよ。

2012/09/29

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