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「岡野宏文」のレビュー・書評

修羅をさまよう主人公の姿に宮沢賢治も萌えた

修羅をさまよう主人公の姿に宮沢賢治も萌えた

物書き業界内でも「大菩薩峠」のファンは意外に多い。熱心なファンのひとりに、宮沢賢治がいるのは知る人ぞ知る驚きの事実だ。「大菩薩峠」主人公の机龍之介のために、賢治は詩を一つ捧げてるくらいなんである。 無常感と煩悩が壮大な葛藤の曼荼羅を繰り広げ…

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そんな博物館てあるの?! 信じられない施設が続出

そんな博物館てあるの?! 信じられない施設が続出

とにかく読んでビックリしたんである。世の中にはほんとかよと目を疑うような、珍妙な博物館がゴマンとあるのだ。 「いがらしゆみこ博物館」「長谷川町子美術館」「宝塚市手塚治虫記念館」「アンパンマンミュージアム」、とこの辺は漫画という巨大メデイアで…

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大いなる奇想にあふれた少年漫画のウラ王者

大いなる奇想にあふれた少年漫画のウラ王者

健全で朗らかな少年漫画の王者が「ドラえもん」だとすれば、少し暗くて幻想的な少年漫画のウラ王者は「ゲゲゲの鬼太郎」に違いない。 冥界への旅行があったり、恐ろしい病におかされたり、グロテスクな怪物が登場したり、「ゲゲゲの鬼太郎」はどこかほの暗い…

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こんなおっかない目にあったのは芸能界のあの人かもしれない

こんなおっかない目にあったのは芸能界のあの人かもしれない

芸能界には幽霊を信じていたり、自分に霊能力があると信じている人が、ほんとにいっぱいいるんである。 芸能界というのはあれです、俳優さんでいえば演技力といいますか、つまり実力みたいなものさえあれば必ず有名になれると限らない世界じゃないですか。実…

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絵もストーリーも駄菓子みたいな強烈な味わいを醸し出すあっぱれなユル漫画

絵もストーリーも駄菓子みたいな強烈な味わいを醸し出すあっぱれなユル漫画

「ゴジラ」で有名な東宝の特撮映画シリーズに「マタンゴ」という異色作がある。ヨットで外海に出た男女数名が遭難し無人島にたどり着く。乏しい食料をやりくりしながら救助を待つうちに、森の奥深くに不気味な形をしたキノコの群生を発見する。 あまりの気持…

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めげてやる気がなくなるのも霊のせい! わたしも知らなかった世界だゼ

めげてやる気がなくなるのも霊のせい! わたしも知らなかった世界だゼ

むかあしむかあし日テレのお昼のワイドショーに、「あなたの知らない世界」という心霊コーナーがあって、なんだか知らないが真っ昼間にお化けの話してるけったいな事態になっていたのだが、わたしはなぜか毎回それを食い入るように見ていた。学校では心霊君…

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やさしく見守るだけの天使が人々に起こす奇跡の物語

やさしく見守るだけの天使が人々に起こす奇跡の物語

ヴィム・ヴェンダースの「ベルリン天使の詩」という映画以来、天使というのはただ人間を見つめているだけの存在という認識が広まった。トラブルに見舞われた人間に手をさしのべて助けてやることもせず、夢を見続ける人間にチャンスを与えて幸福にしてやるこ…

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お化け絶対いるもんね、の鏡花センセイがぶち上げた二大傑作戯曲

お化け絶対いるもんね、の鏡花センセイがぶち上げた二大傑作戯曲

ダ・ヴィンチ幽を待つまでもなく、怪談や妖怪の怖い話や妖しい話のブームは霊を見るより明らかです。火ですけどね、ほんとは。 そんなときに、泉鏡花を古いむずかしいややこしいカビの生えた小説だと勘違いしてたら大損なわけです。もったいなすぎる。だって…

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