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原晋

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最終更新 : 2018-06-08

青山学院大学体育会陸上競技部監督

「原晋」のおすすめ記事・レビュー

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「MGC」は長距離関係者のマインドセットを変えた。青学・原監督流リーダーシップ論/改革する思考

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 箱根駅伝2022では、歴史的な快勝で6度目の総合優勝を果たすなど、陸上競技の指導者として数々の偉業を成し遂げてきた青山学院大学の原晋監督。『改革する思考』(原晋/KADOKAWA)では、同氏が異端児と言われながらも貫き通してきたリーダーシップ論を語る。ポストコロナの時代に求められるものとは。

※本稿は原晋:著の書籍『改革する思考』から一部抜粋・編集しました

『改革する思考』(原晋/KADOKAWA)

MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)はなにを変えたのか?

 日本陸連のマラソン強化プロジェクト「マラソングランドチャンピオンシップ・シリーズ」、みなさんが「MGC」と呼んだ東京オリンピックへ向けた代表争いの仕組みは、素晴らしいケーススタディとなりました。

 これまでの選手選考では、選考レースにピークを合わせた、言葉は悪いけれども「一発屋」がオリンピックに派遣され、結果として世界と対等には勝負ができなかった。そこで日本陸連は、複数回、きちんと調子を合わせられることを証明できる「調整能力」と、世界に対抗できる「スピード」を求めました。

 そこで、2017年…

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「箱根駅伝全国化」について議論すべき! 青学・原監督流リーダーシップ論/改革する思考

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 箱根駅伝2022では、歴史的な快勝で6度目の総合優勝を果たすなど、陸上競技の指導者として数々の偉業を成し遂げてきた青山学院大学の原晋監督。『改革する思考』(原晋/KADOKAWA)では、同氏が異端児と言われながらも貫き通してきたリーダーシップ論を語る。ポストコロナの時代に求められるものとは。

※本稿は原晋:著の書籍『改革する思考』から一部抜粋・編集しました

『改革する思考』(原晋/KADOKAWA)

私自身は、「箱根駅伝全国化」について、まずは議論をするべきだと思っているんです

 陸上競技、そして箱根駅伝の可能性を広げるという意味で、私は箱根駅伝の全国化を提唱してきました。その方が、より魅力ある大会になると考えているからです。

 ご承知の通り、箱根駅伝は関東学連が主催しており、関東ローカルの試合です。かつて、全国の大学に門戸を開いたこともありますが、日本テレビ系列による全国中継が始まってからは、関東以外の学校の参加はありません。

 何度か、メディアを通じて私は全国化を唱えてきましたが、関係者の反応は芳しくありませんでした。その根っこにあるのは「箱根駅伝は自…

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黙って従うことを尊ぶ文化は、もうやめにしませんか? 青学・原監督流リーダーシップ論/改革する思考こそが、日本を変えられる⑤

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 大学駅伝3冠、箱根駅伝4連覇など、陸上競技の指導者として、数々の偉業を成し遂げてきた青山学院大学の原晋監督。同氏が異端児と言われながらも貫き通してきたリーダーシップ論を語る。ポストコロナの時代に求められるものとは。

『改革する思考』(原晋/KADOKAWA)

私は空気なんか読みません。絶対に

 一律に行動するということは、一生懸命生きていればあり得ないのです。

 ムードや雰囲気に流されてはいけません。私は「空気を読めよ」という言葉も大嫌いです。

 私は空気なんか読んだことはありません。たとえば、関東学連では監督会議というものが開かれます。監督の発言機会をカウントしていったら、10のうち約半分は私の発言です。他の監督さんたちは、黙っていることが多いのですが、私は黙っていることなんてできない。おかしいと思ったこと、学生のためにならないと思ったことがあれば、躊躇なく発言してきましたし、これからもそれを続けます。発言しない限り、改革などできないからです。

 でも、日本ではこうした態度が好まれないのです。組織に波風を立てる人間というものは……。

 たとえば、経済界で…

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柔軟性を養うためには知的訓練が必要。青学・原監督流リーダーシップ論/改革する思考こそが、日本を変えられる④

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『改革する思考』(原晋/KADOKAWA)

この新型コロナウイルス禍は、改革する思考を磨くチャンス

 社会をよりよくするためには、既存の仕組み、枠組みを変えていくことが必要です。そのためのアイデアを出していけば、社会が変わるチャンスが生まれます。

 アイデアが浮かんでくるのは、昔からの私の習性です。会社員時代から、私はテレビのニュースを見ていても、すぐになにかツッコミを入れたくなってしまうのです。企業での不祥事のニュースがあったりすると、「こうしておけば、こんなことにはならなかったんじゃないか?」と思ってしまうし、すぐに改革のアイデアが閃いてしまう。そうしていると、まったく退屈しません。

 改革する思考を日ごろからトレーニングしているようなものです。学生たちにも、朝食のミーティングの場などでこう話しています。

「常に疑問を持って欲しいと思いま…

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情報は集めるだけでなく分析する力をつけるべき。青学・原監督流リーダーシップ論/改革する思考こそが、日本を変えられる③

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『改革する思考』(原晋/KADOKAWA)

情報を集める力があっても、改革発想には結びつかない

 改革発想を養っていくには、様々な力が必要です。  特にコロナウイルス禍で分かったのは、情報の扱い方です。不安な情報が先行したことで、大学に限らず、教育現場での学習機会が著しく損なわれました。オンライン授業の定着などによってプラス面もありましたが、情報を正確に評価していたとは思えませんでした。  つまり、情報を集める力だけでは発想力は磨かれません。情報収集は「諸刃の剣」ということだったのではありませんか? たとえば、学生の中にもSNSでネガティブな情報に晒された結果、元気を失ってしまった人もいました。  今回分かったのは、集めるだけではなく、「情報を分析する力」がなければ、適切な行動がとれないということだったと私は思います。つまり、情報を集め…

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「やれない理由ではなく、やれる理由を探すが大人の仕事」青学・原監督流リーダーシップ論/改革する思考こそが、日本を変えられる②

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『改革する思考』(原晋/KADOKAWA)

改革すべき要素を探す。それが大人の仕事

「新しい生活様式」という言葉に代表されるように、日本はこれまで培ってきた社会生活環境が一変してしまうほどの国難に遭遇してしまったのです。おそらく、終戦以来の国難ではないでしょうか。

 当初は「できることはある」と考え、行動していた私ですが、こうなると状況に合わせた対策が必要になってきます。実際、4月になると、他の大学では学生を故郷に帰したという情報が耳に届くようになってきます。

 私には、なにができるのか?

 わが部では、学生やスタッフを合わせ60名近くが活動しています。この国難の時期にあって、私が最初に考えたテーマは、次のようなものでした。

『「安心・安全」と「夢・チャレンジ」という、相反するふたつの要素を両立できるだろうか?』

 どうやったら相反するテーマが両…

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自らの知見頼みのリーダーはもう古い! 青学・原監督流リーダーシップ論/改革する思考こそが、日本を変えられる①

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『改革する思考』(原晋/KADOKAWA)

 本書では、こうしたリスクを積極的に取ることで得られる「改革する思考」について、私が考えたことを思う存分書いています。  横並びが正解なんかじゃない。考え、対策を講じることでチャンスが生まれる。陸上界が、そして日本がいい方向に変わって欲しいという願いを込めたいと思います。ただし、私ひとりでは変えられません。私にできることは預かっている部員に対して知的好奇心と刺激を与え、走ることを通じて成長していってもらうことです。  私が学生に伝えたいことは、日本に限らず、いまの世界は「変数」が大きく、即座の対応力が求められる。社会に出てからの訓練の意味でも、すべてを「自分ごと」として捉えて欲しい、と。そうなると、指導者の質が問われてきます。これまでの日本のリーダーの行動指針は「KKD」でした。KKDとはな…

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青山学院大学陸上競技部はなぜあんなにも強いのか? 箱根駅伝三連覇の裏に隠された「ゆとり世代の伸ばし方」

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『力を引き出す 「ゆとり世代」の伸ばし方』(原晋、原田曜平/講談社)

 「第93回東京箱根間往復大学駅伝競走」で見事3年連続総合優勝を果たした青山学院大学。7区では苦しい場面にもなったが、諦めず必死で走りぬきトップの座を守り抜いた。なぜ、青山学院大学はここまで強くなれたのだろうか。なぜ、青山学院大学陸上競技部はコミュニケーションを重視するのだろうか。

 大学駅伝3冠と3連覇を果たした原晋監督と、博報堂若者研で実績を上げているリーダー・原田曜平。分野は違えど、若者とともに成果を上げている2人が、彼らが接する「ゆとり世代」について語り尽くす『力を引き出す 「ゆとり世代」の伸ばし方』が、2016年12月21日(水)に発売された。

 ここ数年、「新人とどうコミュニケーションを取ればいいのかわからなくなってきた」「自分の言葉が届いているかどうかがわからない」と嘆く人が増えてきた。また一方で、日本は「労働人口減少社会」にも突入してしまっている。“きつい・汚い・危険”といういわゆる「3K職場」では、すでに深刻な人手不足にもなってしまっている。そこには「ゆとり世代」と…

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