マンガの常識を突き破った名作がよみがえる『To–y』&『SEX』上條淳士 インタビュー
「上條淳士」という名前は、80年代に10代を過ごした読者にとって、新時代の到来を告げる革新的な響きを持つ。 代表作『To–y』30周年記念の完全版に続き、次作『SEX』の完全版がついに発売。30年を経て今なお古びない圧倒的なセンスを感じてほしい。
『SEX 30th Anniversary Edition』(1~2巻/全4巻) 小学館クリエイティブ/発行 小学館/発売 各1800円(税別)
沖縄から福生へ――。米軍基地のある街で逃避行を続けるユキとナツ。そして紅一点のカホの3人の若者を描いた群像劇。タイトルの「SEX」は性差や国境を意味し、それぞれを隔てる境界線がテーマとなっている。 (c)Atsushi Kamijo 2017
かみじょう・あつし●1963年東京都生まれ。83年にマンガ家デビュー。84年に「週刊少年サンデー」にて『ZINGY』(雁屋哲/原作)で連載デビュー。85年から同誌にて『To−y』を連載。87年より「ヤングサンデー」にて『SEX』を連載。その他の作品に『赤×黒』(上下巻)、『8―エイト―』(全4巻)、『DOG LAW』(武論尊…