新作長編へつながっていく期待も? 村上春樹の短編集『一人称単数』が待望の文庫化!
村上春樹氏の最新短編集『一人称単数』(文藝春秋)が待望の文庫となった。収録されているのは「石のまくらに」「クリーム」「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」「ヤクルト・スワローズ詩集」「謝肉…
村上春樹氏の最新短編集『一人称単数』(文藝春秋)が待望の文庫となった。収録されているのは「石のまくらに」「クリーム」「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」「ヤクルト・スワローズ詩集」「謝肉…
2022年10月1日から早稲田大学演劇博物館で開催されている企画展「村上春樹 映画の旅」。作家村上春樹の小説、エッセイなどに登場する映画作品を調べ上げ、映画化された村上作品や映画と村上本人との関わりも含め丹念に辿っていく展覧会である。村上作品と海…
去る3月27日に発表された今年のアカデミー賞。中でも熱い注目を集めたのは、計4部門にノミネートされた日本映画『ドライブ・マイ・カー』の受賞結果ではないでしょうか。最終的な受賞数は1部門(国際長編映画賞)に終わったものの、「ひょっとして、邦画が…
村上春樹はベストセラー作家だ。新作を発表すればニュースとなり、新刊が出ればファンは我先にと書店に詰めかけ本を手に入れる。また話題になることで村上作品を初めて手にする人が増え、新旧のファンはこぞって物語世界に没頭して読み通し、次作を心待ちに…
レコードを集めるのが趣味という作家の村上春樹さんが、自身のコレクションから96曲+4人のアーティストという100の項目で486枚のレコード盤を選び、そのジャケットをずらりと並べて、盤の紹介や感想、意見を綴った『古くて素敵なクラシック・レコードたち』…
邦訳版が入手が困難になっていた、アメリカの作家カーソン・マッカラーズの小説『心は孤独な狩人』が、作家の村上春樹による新訳で刊行された。1917年にアメリカ南部に生まれたマッカラーズは23歳の若さで本作を発表してデビュー、一躍話題となった。 村上は…
短篇集というのは、長篇小説や連作短篇集とは違って基本的にどこから読んでもいいものだ。しかし村上春樹が『女のいない男たち』以来6年ぶりに発表した短篇集『一人称単数』(文藝春秋)は、頭から順に最後まで読み通すと味わいが増す。 『一人称単数』は、…
ほんの100ページ程の本である。しかしこれまで本人からは語られることのなかった、2008年に亡くなった「父のこと」が綴られており、村上春樹の読者、とりわけ“村上主義者”には大きな意味を持つ一冊となるだろう。それほど本書『猫を棄てる 父親について語る…