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盲目の天才奏者に仕えた男を待っていた甘美な地獄―― 『ホーキーベカコン』/連載第1回

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時は江戸末。天性の舞の才を持つ鵙屋琴は病で失明し、やむなく音曲に道を変更する。盲目の琴の世話をする佐助は彼女に弟子入りし、弟子としても奉公人としても献身するが、彼を待っていたのは甘美な地獄だった――。 <第2回に続く>

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サド・マゾ・フェチ・レズ…。大人になった今だからこそ読みたい谷崎潤一郎名作5選

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明治から昭和にかけて、日本の文壇は大きく花開いた。その中で「性愛」というジャンルをしっかりと埋めた文豪こそが谷崎潤一郎だろう。一般に耽美主義(※)に分類される谷崎の作品には、数多くの「癖のある」女性が登場する。現在とは比べ物にならないほど女…

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蒔岡家は大阪の名家だが、衰退しつつあった。四姉妹の中でいちばん美人である三女の雪子には多くの縁談があったが、家の誇りのためにそれらを断ってきたため、雪子は30歳を過ぎても未婚である。四女の妙子が奥畑という男と駆け落ちをし、新聞社の間違いで雪…

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容姿端麗な春琴には舞の才能があったが、彼女は9歳の頃に病気で失明し、三味線を学ぶようになった。彼女は三味線の才能も持っていた。春琴に仕え、世話係をしていた佐助も三味線を学ぶようになり、彼女の弟子となる。春琴は気性が荒く、稽古は激しい。撥(ば…

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小説に登場するベッドシーンは、グロテスクに性を炙り出したものから、爽やかな切り口でえぐみをまったく感じさせないものまで、実に多種多様だ。本稿ではそんな中から、素直に「美しい」と感じるベッドシーンを5つご紹介したい。 このまとめ記事の目次 ・た…

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28歳独身の河合譲治は、模範的なエリートサラリーマンである。女性経験もなく、真面目すぎる彼は会社で「君子」と呼ばれていた。世間を知らない少女を引き取って教育し、時期がきたら結婚するという願望を持っていた彼は、浅草のカフェの見習いの給仕である…

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文学と言われると、なにか崇高でお堅いものをイメージする方もいるかもしれないが、名作とされる文学にはかなり踏み込んだ性描写が実際多く存在する。ふだん我々が、単に「エロいなぁ」「興奮するなぁ」という言葉だけで済ませているようなシチュエーション…

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『卍』は文豪・谷崎潤一郎の代表作の一つとされる長編小説です。近代文学の名著と聞くと難しい内容と思われるかもしれませんが、不倫・同性愛・心理的マゾヒズムを描いた男女の倒錯的な愛欲の物語です。美しい日本語で綴られる文章の中に漂う濃厚なエロスを…

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