一片の偽りもなしに届く、「青いままの君」への歌――相坂優歌インタビュー
《私はからだがあるからいたい/遺体になる前に会いたい/私はからだがあるからいたい/私はアニメみたいになりたい》――これは、声優・相坂優歌の1stアルバム『屋上の真ん中 で君の心は青く香るまま』(1月31日リリース)のリードトラックで、大森靖子が作詞・作曲した《瞬間最大me》の冒頭の一節。このインパクト十分の1曲目をはじめ、尾崎世界観(クリープハイプ)、ALI PROJECTなど、相坂自身がリスペクトを公言する作家が顔を揃えたアルバムは、「表現者・相坂優歌」が抱えた現実への違和感と、そんな現実の中でも自分を偽ることなく存在していたい、という願いが込められた1枚になっている。2016年に音楽活動をスタートし、これまでに発表した3枚のシングルでは自らの言葉で歌詞を綴ってきた相坂に、表現の源泉のひとつである本の話も交えながら、1stアルバム完成までの心情を語ってもらった。
「世渡り上手じゃない人に向けて表現したいな」と、いつも思っている
──1stアルバムの『屋上の真ん中 で君の心は青く香るまま』、聴きどころがたくさんある1枚になりましたね。相坂…