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宇宙エンジン (角川文庫)

宇宙エンジン (角川文庫)

宇宙エンジン (角川文庫)

作家
中島京子
出版社
KADOKAWA
発売日
2012-08-25
ISBN
9784041004418
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宇宙エンジン (角川文庫) / 感想・レビュー

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いたろう

宇宙エンジンと聞いて、宇宙猿人ゴリ?と思ったら、まさかの、本当にそうだった。その風貌から、「ゴリ」と呼ばれていた、宇宙的規模の厭人(エンジン)家の男。それが、スペクトルマンの敵、宇宙猿人ゴリになぞられる。この男性が父親ではないかと思っているミライと、かつて、ミライの母親が1年だけやっていた幼稚園の元園児、隆一が、ゴリとはどんな男なのかを探る物語も、その過程で、何故だか詳細が語られる、宇宙猿人ゴリとスペクトルマンについての蘊蓄がおかしい。幼い頃、スペクトルマンを見ていたが、こんな奥深い(?)話だったか(笑)

2023/05/30

shizuka

エンジンってかたかなで書かれると動力の方と思うよね。ところがこのエンジンはそれではなくもちろん猿人でもなく、厭人のこと。簡単にいうと人嫌いとなるけれどでも違う。もっと奥が深くて入り組んでいてこんがらがっている。ひょんなことからこの厭人といわれる男性探しに関わることとなった主人公。とてもいいやつ。好奇心もあるかもしれないけれど、いいやつだから絡まった糸がほぐされていくんだろうなあ。人と人とのつながり、過去を確かめ今につなげる力に溢れている一冊。そしてここにもひょこひょこおじさんがいて。世の中は繋がっている。

2017/06/20

coco夏ko10角

中島京子さんの未読作品、と手にしてみたけど、他作品と比べるとなんだか文章が読みにくいし内容も合わなかった。

2017/04/10

miroku

学生運動、宇宙猿人ゴリ、女性の自立、ベトナム戦争の後遺症etc.過去と現在の対比の末、どこにも落ちて行かないという無重力小説?

2014/10/30

caramel

気になってはいたけど、多分初読み作家さん。本来なら、こういう話はヒロインがちょっとマイペースで主人公を振り回してるように見えたりしてイライラしてくることが多いんだけどそこまでは気にならず、なんというかこの不思議な作風や語り口調に乗せられて、不思議な、でもちょっと新鮮で楽しいような感覚のまま読み進められました。私には少し分かりにくい風な文章なんだけど、だからこそはっきり見えすぎてなくてちょっと良いみたいな、不思議な作品でした。

2021/11/29

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