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営繕かるかや怪異譚 その弐

営繕かるかや怪異譚 その弐

営繕かるかや怪異譚 その弐

作家
小野不由美
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-07-31
ISBN
9784041060469
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「営繕かるかや怪異譚 その弐」のおすすめレビュー

5年ぶりのシリーズ続編! 小野不由美『営繕かるかや怪異譚』の世界

 小野不由美による新たなシリーズ「営繕かるかや怪異譚」待望の続編が刊行された。建物の修理を生業とする営繕屋の尾端は、本作でも建築にまつわる数々の怪異と出会う。忍び寄る恐怖の先に、どこか優しい感動が待っている、シリーズの魅力を読み解く。

『営繕かるかや怪異譚 その弐』 小野不由美 KADOKAWA 1600円(税別) かつて弟が自殺した部屋から見える隣家で、三味線を爪弾く女はこの世の者ではないのか(「芙蓉忌」)。子供の頃に出会った鬼の正体とは(「関守」)。事故死したはずの猫が戻ってきたかのような怪現象の原因とは(「まつとし聞かば」)……建物にまつわる6つの怪異を営繕屋・尾端が解き明かす短編怪談集。  

おの・ふゆみ●12月24日、大分県中津市生まれ。1988年作家デビュー。2013年『残穢』で山本周五郎賞を受賞。著書に『魔性の子』『月の影 影の海』ほか「十二国記」シリーズ、「ゴーストハント」シリーズ、『東亰異聞』『屍鬼』『黒祠の島』『鬼談百景』などがある。今秋には「十二国記」シリーズの新刊が発売予定。

 古い城下町のそこかしこに存在する、奇怪…

2019/8/8

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営繕かるかや怪異譚 その弐 / 感想・レビュー

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starbro

小野 不由美は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。5年前に読んだ第一弾に続く久しぶりの『その弐』を読みました。シリーズの雰囲気そのままの連作短編集、オススメは『関守』です。通りゃんせ、通りゃんせ♬

2019/08/16

ひさか

幽vol.22,23,24(2015年1月、6月、12月)、27,28(2016年6月、12月)、怪と幽vol.001(2019年5月)に掲載したものを一部改稿して、2019年7月角川書店刊。営繕屋の尾端の登場が控えめなのが、不思議を浮き彫りにし、余韻を長引かせます。優しい想いが、じわーっと来るのが素敵です。表紙絵に隠された怪異の描写も面白い工夫です。

2019/09/21

タイ子

前作に比べると今作はより人情味に溢れていた気がする。確かに物の怪とか幽霊とかは怖いけど、そこに出るにはその理由があってのこと。「通りゃんせ」の歌は言われてみればそうだよなぁって。「水の声」は生きてる人間の恐さを味わう。営繕屋の尾端さん、そんなにものすごい事をするわけでもないのに、やはり頼りになる人だわ。不思議な人だ。おかげでホッとできるラストに安心、続編待ちます!

2019/08/22

中盤まではゾクゾク。そこから心温まる展開。流石の小野不由美。楽しませてくれました

2019/10/25

モルク

シリーズ二作目。一作目に比べると怖さは少ないが、古い家屋、道具にまつわる怪異、その家道具を使った者の想いが伝わる。便利だからと間違った使い方をすると、彼らの想いに傷がつく。それを上手く整えることで折りあいをつけるということなのだろうか。「魂やどりて」「水の声」が好きな作品である。

2019/11/03

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