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シュガーレス・ラヴ (角川文庫)

シュガーレス・ラヴ (角川文庫)

シュガーレス・ラヴ (角川文庫)

作家
山本文緒
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-04-24
ISBN
9784041079423
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シュガーレス・ラヴ (角川文庫) / 感想・レビュー

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さてさて

『いったい私が、何をしたというのだろう。これは、なんの罰なのだろう』。身近に聞くさまざまな『病気』の名前がタイトルに記された10の短編から構成されたこの作品。そこには、『病気』に苦しみながらも、『病気』と共に生きていく他ない女性たちの姿が描かれていました。作品に取り上げられた『病気』が、20余年の年月を経ても未だ人を苦しめ続けていることに驚くこの作品。そんな『病気』と共に生きていくことの意味を思うこの作品。ストレスだらけの日常の中に、それでも生きていく他ない人の内面を鮮やかに描き出した、そんな作品でした。

2024/03/13

もぐたん

いくつもの心身の不調を通して、女として生きるめんどくささを、柔らかい文体で読み手の心をふわっと包み込みながら鮮烈に描いた作品。それと同時に、年齢を重ねた私たちは、読みながら、そうじゃないよ、こうだよ、というじれったさを幾度も感じる作品でもある。懐かしいモチーフも味わいとなり、作品の魅力を際立たせていて好ましい。不器用な女たちの繊細でリアルな小さな叫びを掬いとった、今読んでも心に響く短編集。★★★☆☆

2022/01/08

たーさん(^-^)

初作家さん。 体にまつわる短編集。恋愛絡みもありサクサク読めました。実際にこのような不調で様々な事が起こっていると思う。 ストレスが多い世の中。体が不調だと何もかもうまくいかない。最後は今ある現状でいかに前へ進むか、と前向きになれます。

2021/07/06

harupon

骨粗鬆症、皮膚炎、便秘、突発性難聴、睡眠障害、生理痛、アルコール依存症、肥満、自律神経失調症、味覚異常、主人公女性たちの切実な悩み。再生していくまでの話。「観賞用美人」と、「ねむらぬテレフォン」なんとなくわかる。切実だよー。便秘と睡眠障害。

2023/08/02

おうち時間

10編の短編集。タイトルの後に病名が書かれており、それぞれの病気を抱えた女性たちが前向きになっていくまでのお話でした。病気と言っても便秘や睡眠障害、自律神経失調症など誰でもなり得るストレスが原因の病気だったので身近に感じながら読めました。「ご清潔な不倫」と「ねむらぬテレフォン」「過剰愛情失調症」が良かったです。本のタイトルになっている「シュガーレス・ラブ」は味覚異常になったフードコーディネーターのお話でした。ストレスはやっぱり恐いですね。無理しすぎないように気をつけて生活しないとです。

2021/05/05

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