KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

庵堂三兄弟の聖職 (角川ホラー文庫)

庵堂三兄弟の聖職 (角川ホラー文庫)

庵堂三兄弟の聖職 (角川ホラー文庫)

作家
真藤順丈
出版社
KADOKAWA
発売日
2010-08-25
ISBN
9784043943746
amazonで購入する Kindle版を購入する

庵堂三兄弟の聖職 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

papako

わ!すごいの読んじゃった。遺体を加工してカバンやら何やらに加工して『遺工品』を作る遺工師。その工房の三兄弟がどいつもこいつもネジがぶっ飛んでいる。その三兄弟がそれぞれ自分の道を見つける。とか書くとまともなお話かと思いきや、いやー、なんとも言えんわ。でも、この作家さん独特のリズムの文章で一気に読んでしまった。この作品からあの『宝島』に繋がるんだから、作家さんって面白い。人には勧めないけど、面白かった。

2019/09/08

Bugsy Malone

解説を書いている平山夢明さんの言葉を借りると「死を悼むため遺体を材料にした日常品を遺族のために作る細工師」を家業とする庵堂家の三兄弟の物語。「ウカツ。また死体と一緒に寝てしまった。」と始まり、どんな話なのかと読み進めると、これがグロい描写や汚い言葉で綴られ、でもその奥は優しさで満たされた平山テイストバリバリの、読後清々しささえ憶える庵堂三兄弟の成長物語だった。面白かったです。またお気に入りの作家さんが増えてしまいました。

2016/07/17

はつばあば

こう言う本はこのドクメに入ってなきゃ絶対知らないで済んだはず。平山夢明さんの本を読んだ時と同じくらい凄い内容なんです。衝撃的と言えばいいのか・・。ホラーと括られておりますが、ホラーと言うよりとても哀しい・・遺工師の話。死を悼む為に遺体を材料にした日常品を遺族の為につくる細工師。そんな事聞いたことないけれど需要としてはありそう・・不謹慎かもしれないけれど。この親と三人の兄弟の話、グロイですが胸打つ内容でした。PAPAKOさんに感謝して(^^♪

2019/09/16

カナン

久々に読み応えのある一冊に当たった。遺族からの依頼を受け、遺体を解体し加工して製品を作り出し再び遺族に引き渡すという、「遺工」を生業とする庵堂家の3人の兄弟達。特異な設定の割にリアルで、遺体を加工する描写より生きている人間の描写の方がえげつない。容赦なくえげつなく突き進むので、着地点は何処になるのかとはらはらしつつ読み進めるうちに、肉より骨より血よりも濃く深く確かに繋がっている人と人とのドラマが見える。衝撃的なプロローグから爽快感すら感じさせるエピローグまで堪能させて頂きました。素直じゃないね、人間って。

2014/05/21

yucchi

第15回日本ホラー小説大賞受賞作。遺体を加工して製品を作る遺工師の長男、都会生活に鬱々とする次男、汚言症で自傷癖のある三男。それぞれの視点で物語が進む。ホラーというよりグロい描写のある家族成長物語。グロいながらもラストは爽やかという、稀有な作品。頑張れ庵堂三兄弟(๑•̀o•́๑)۶

2016/03/27

感想・レビューをもっと見る