コントロール不能な化け物のような物語! 京極夏彦、平山夢明、大森望らが絶賛した『墓頭』が文庫化決定
周りの人間を死に追いやる宿命を背負い、戦後アジアの50年を駆け抜けた男の凄絶な一代記――。唯一無二のピカレスクロマンとして、読書界諸氏から絶賛を浴びた『墓頭(ボズ)』。ダ・ヴィンチ「プラチナ本」にも選ばれた同書の文庫が、2015年10月24日(土)より発売される。 日本ホラー小説大賞、ダ・ヴィンチ文学賞大賞ほか、新人賞4冠でデビューした真藤順丈。『墓頭』は2012年12月の単行本での刊行当時、平山夢明、大森望らの熱烈な推薦を受けたほか、文庫化に際しては、京極夏彦も熱い推薦の言葉を寄せている。
小説にできること。小説でしかできないこと。真藤順丈は苛烈な昂奮を書物という墓石に刻む。容赦はない。京極夏彦
また、同書は本の雑誌『ダ・ヴィンチ』の選ぶ「プラチナ本」(2013年3月号)にも選ばれ、圧倒的な筆力と熱量が評価されている。
圧倒的に豊かな化け物――墓頭の目に映るもの、感情を揺さぶったこと、そして次々に訪れる死を、言葉に言葉を重ねて表していく。物語にはさまざまな要素が流れ込んで渦を巻き、「泣ける」「笑える」なんてひとことではとてもくくれないし、ジャ…