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スペードの3

スペードの3

スペードの3

作家
朝井リョウ
出版社
講談社
発売日
2014-03-14
ISBN
9784062188500
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スペードの3 / 感想・レビュー

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にいにい

朝井リョウさんお久しぶりです。社会人を主人公に小学時代を絡ませて、女性三人の心理描写が巧みだ。トランプの大貧民でのスペードの3、ハートの2、ダイヤのエースは、誰の性格を表すのか、待っていても革命は起きない。アキは、自分に革命を起こせたのか?つかさは、切り札を持っていたのか。円は、最初から強いのか。美知代は、いつまでも待つのか。表と裏が交差する描写に想像が膨らむ一冊。読みごたえがあった。朝井さんのこういう話もいいなぁ~。

2015/03/26

takaC

部分的に面白いところは無くもなかったけど、3章通しの物語としては意味がわかりにくかった。終わり方もある意味唐突で、全然スッキリ感なし。

2015/10/05

風眠

見えない影のような、実感のない幻のような、そういう何かを追い求めてしまうのが女という生き物なのかもしれない。謙虚さの裏にある、目立ちたいという本音。あの子のようになりたい、なれるかもしれないという賭け。才能だけでは敵わない、不幸という人生のバックボーンを持つ相手に嫉妬する心。あるミュージカルスターのファンクラブ「ファミリア」を舞台に、変われない自分と、変わりたい自分が絡まる女心を、繊細に描いた連作短篇集。女ならではの探り合いのような心理描写がリアルで、逆に男性作家だからこそ書けたのかもしれないとも思う。

2014/07/29

ダイ@2019.11.2~一時休止

3人の主人公の立場から繋がっていく物語。うまく騙されたなっていう箇所もあったし面白かった。でも大富豪のルールが違うなっていうのと各章のタイトルはいまいちピンとこない。

2015/01/08

Yunemo

こんなものなんでしょうか。女性の心理を3人の性格を際立たせることによって、記す。著者の年代でここまでの心理描写ができるんでしょうか。とは言え、女性心理と考えるからなんでしょう。男性であれ女性であれ、ここで記されている感情は持っているもの。けっして女性特有のものではありません。自身のことを考えてみると、間違いなく同様な感情が胸の奥底に眠っているのが感じられます。そう思って読了。でも、私だけなのかな。ちょっと不可思議な気分が残るのも事実。

2014/04/21

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