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道元禅師〈中〉 (新潮文庫)

道元禅師〈中〉 (新潮文庫)

道元禅師〈中〉 (新潮文庫)

作家
立松和平
出版社
新潮社
発売日
2010-06-29
ISBN
9784101342047
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道元禅師〈中〉 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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榊原 香織

”「文字とは一体どのようなものですか」「一、二、三、四、五」 老師は一瞬にして答え、道元は一瞬にして理解した”いいですね、こういうの。  修行をして悟る道筋と太極拳で気を感じる段階が似てるなあ。 只管打坐。 前半の南宋での修行が好き 上中下の中

2022/05/10

Akihiro Nishio

宋での修行から帰国して自分の禅寺を持つまでの話。座禅こそが仏教修行の中心であり、悟りとは正しい師から弟子へと綿々と受け継がれて行くものであるとすることで理論的整合性は整った。小説的には難しいところで、座禅という体験は経学に勝るとしながらも、それを言葉で表現しなければならない。そのため説法が頻繁に取り上げられるのだが、禅の優位性を説く抽象的議論と道徳的な話しとが混在しており、なかなか苦労した様子が見られる。作中の聴衆や読者を思えばずっと抽象的な話しをするわけにもいかず、道元自身も苦労したのではないか。

2016/01/11

しょうゆ

宋での修行の様子が心にしみた。ストイックな姿勢に感銘を受けるとともに、複雑な思想がすごくわかりやすく伝わって面白い。

2021/05/20

ANDY

宋に渡った道元が正師如浄に出会い只管打坐の極意を受け継ぎ日本に帰るまで。

2014/01/20

水戸

道元がさとりを求め、さとりを得て、それを伝えていこうとしはじめる巻。 色々な方々に伝える対話や説法で、繰り返し語られますし、幼少より道元に仕えている右門の回顧のような語りもあるので、だんだんに書かれていることが、理解を持って意識に沁みてくるような気がします。

2015/10/27

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