神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX
「神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX」のおすすめレビュー
「池袋ウエストゲートパーク」シリーズ第19弾! 宗教2世、闇バイト…現代日本のタイムリーなテーマでゾクゾクが止まらない!
『神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX』(石田衣良/文藝春秋)
東京・池袋というと、あなたは何を思い浮かべるだろうか? 先日、ストを決行した西武百貨店本店か、はたまた水族館もあるサンシャインシティか……もしかすると池袋に土地勘がなくても全国的に知られているのは「池袋ウエストゲートパーク(IWGP)」かもしれない。
「池袋ウエストゲートパーク」とは石田衣良氏のデビュー作でもある短編連作シリーズ。テレビドラマやアニメにもなった大人気シリーズなのでご存じの方も多いだろう。1997年秋に本シリーズの第1作『池袋ウエストゲートパーク』で石田さんはオール讀物推理小説新人賞を受賞し、作家デビュー(書籍は翌年秋に刊行された)。以来、現在にいたるまでシリーズを書き続けており、このほど第19弾となる『神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX』(文藝春秋)が発売に。
主人公は物語の語り部でもある真島誠(マコト)。池袋西口公園近くの果物屋の息子として店番をつとめるが、実は“池袋のトラブルシューター”の顔を持つ。物語の基本はそんなマコトが友人のタカシ(安藤…
2023/9/11
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神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX / 感想・レビュー
starbro
IWGPシリーズ完読プロジェクト、今回は最新刊XⅨ巻です。 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11337296?sort=book_count&order=desc 今回も安定の面白さ、オススメは『大塚ウヰスキーバブル』&表題作『神の呪われた子』です。本書で「私生(させん)」 と言う言葉を憶えました。 全カルト宗教の宗教法人解除&一般宗教法人の法人税50%課税を求めます。 http://www.bunshun.co.jp/pick-up/iwgp/
2023/09/21
☆よいこ
WIGP⑲そろそろローマ数字表記はやめようよ▽[大塚ウヰスキーバブル]今年の秋はページをめくるようにやってきた。隠れ家バーのおやじさんを助けるマコト。ディスティラリーのウイスキーが中国で8千万円[〈私生(させん)〉流出]今年の初冬はあたたかだった。アイドルの個人情報流出で芸能事務所から相談[フェイスタトゥーの男]暖冬のあとには、生ぬるい春がやってきた。高校の同級生が経営する古着屋のバイトは、強盗団の一味だった[神の呪われた子]東京の梅雨はしとしと長雨なんて調子ではもうなくなってしまった。宗教2世の少女
2023/11/10
ノンケ女医長
池袋ウエストゲートパークシリーズを追いかけてきて、やっぱり良かった。今作は、ひときわ展開が艶やか。登場人物が、とても生き生きと跳ね回っている。切羽詰まり、泣きながら助けを請う電話に、15分も付き合う心根の優しいマコト。正確に状況を分析し、必ず正しい結果を導き出すタカシ。この最強コンビの活躍に色を添えるお馴染の登場人物たちも、大きな安心感を与えている。なんと言っても、宗教二世が登場するタイトル章。着想のきっかけは、国葬にも至った例の事件か。行間から読み取れる、著者の高い道徳心に、感銘を受けた。
2023/10/22
tetsubun1000mg
IWGPシリーズ久しぶりに読んだなあ。 マコトとキングは年も取らず相変わらずの調子のようだ。 題材は常に最新の社会問題がテーマをうまく生かして池袋になじませているのがうまい。 前半では禁句の出番が少なくおとなしくなったかと思わせておいての、まさかのセメントマッチとは! 顔面タトゥー男に、ボクサー顔負けのパンチを繰り出してたおす大暴れ。 いつも静かに脅しているだけではつまらないからね。 主人公たちの立ち回りで久しぶりにスカッとした展開でした。 子ども食堂と店長の設定がうまく活かされた章が良かった。
2023/11/06
タックン
このシリーズも10作目くらいがいい潮時と思ってたが、あいかわらずの最新の時事ネタを絡ませていたので楽しく読めた。 中国人富裕層の買い占め問題。個人情報流失問題、連続強盗、宗教2世問題。 ((私生)流失)デジタル社会・SNS全盛時代の昨今、個人情報が闇サイトに流れ売買されてた。その怖さと警鐘を促してる。マイナンバーカード大丈夫かあ? (神の呪われた子)新興宗教の教祖の変態さの話だが、根幹は表立っていないS学会の信者の2世3世問題なのでは?それより子供食堂を含めた日本の子供たちの貧困問題をどうにかしないと。
2023/12/15
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