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灰の劇場 (河出文庫 お 26-2)

灰の劇場 (河出文庫 お 26-2)

灰の劇場 (河出文庫 お 26-2)

作家
恩田陸
出版社
河出書房新社
発売日
2024-02-06
ISBN
9784309420806
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灰の劇場 (河出文庫 お 26-2) / 感想・レビュー

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KAZOO

恩田さんの文庫本最新刊です。フィクションとノンフィクションの部分をそれぞれ独自のパートにして、時たまさらにご自分の心境のようなものをはさんだりしながら話は進みます。二人の中年女性の自死がもととなっているようですがあまりすっきりとした読後感は持てませんでした。恩田さんの今までに読んだ本の中では一番印象が薄い感じでした。

2024/03/27

Shun

本作は事実に基づく物語と、それの書き手の物語という二面構造をしている。一つは小説家である「私」が偶然目にした三面記事を元に小説を書き、その物語が舞台化として進行する書き手のパート。もう一つは著者が実際目にした昔の記事から着想し、想像力でその事件で亡くなった女性二人の間にはどのような情況が存在したのかを描くというパートである。その事件とは共同生活をしていた妙齢(小説家の主観)の女性二人の飛び降り自殺という内容だった。世間はその関係性をどう捉えたかという問いかけ、そして著者が灰色とした理由が考えさせられる。

2024/04/14

カブ

小説家が何をモチーフに作品を書いていくのか。これは事実に基づく物語。始まりは偶然目にした三面記事だった。あまり面白く読めなかったのが残念。

2024/03/03

みこ

20年前の二人の女性が飛び降り心中するまでの過程と、それを小説にし、舞台化までされるに至った作家の話。序盤は話の構造を理解するのに苦労したが、以降はサラサラと読めた。張り詰めた緊張の糸は些細なことで切れてしまうのか。何となく似た構造の小説に「鳩の撃退法」があるが、あちらよりは読みやすく、入り込みやすかった。この何となくモヤッとした不穏とも不透明ともいえるような感じが恩田陸っぽいと思う。

2024/03/17

イシカミハサミ

女性の二人暮らし。 ある日、二人は自殺した。 著者の恩田さんが実際に見た新聞記事を元に構成した物語。 フィクションパート、ノンフィクションパート。 交互に積み重なるエピソード。 二人には何があったのか。 混ざり合う虚実の世界。

2024/03/30

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