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吉祥寺の朝日奈くん

吉祥寺の朝日奈くん

吉祥寺の朝日奈くん

作家
中田永一
池田進吾
出版社
祥伝社
発売日
2009-12-11
ISBN
9784396633301
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吉祥寺の朝日奈くん / 感想・レビュー

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kishikan

忘れかけていた若い頃の甘酸っぱい思い出がよみがえる本。第一「吉祥寺」と聞いただけで学生の頃の記憶が・・・。JAZZ、フォーク、ハモニカ横町、井の頭公園。懐かしいなぁって思いつつ、物語の奥深くまでのめり込んでしまう僕がいた。「交換日記」は中学の頃だ。「ラクガキ」も分かるなぁ、その気持ち。友情と恋との板挟みの「三角形」。「うるさいおなか」、「吉祥寺の朝比奈くん」のような経験はないけど、全ての話にきゅっと心がしめつけられる。実際にはこんなこと起きなかったけど、思い出の世界ではきっとあったはず。中田さん名作です。

2012/07/10

もりのくまお

「吉祥寺の~」を含む5話の短編小説。私的には、「三角形はこわさないでおく」がよかったです。この話だけ文体が他の話と違い、固く書かれており、友情を取るか、愛情を取るか、三角関係をめぐる少年少女の心の葛藤がうまく描かれています。4話目の「うるさいおなか」は学生時代経験があるので、わかるわかる!といったさらりと読めました。表題の「吉祥寺の朝比奈くん」は最後にどんでん返しをくらう、中田永一作の中でお勧めな一話です。巧妙に仕掛けられた作者の読者をひきつける展開と最後の1ページは愛情とは何か考えさせられます。

2013/05/26

とら

中田永一さん初読み...とは言えないからややこしい(笑)やっぱり中田永一名義を読んでみて納得。ちょっと乙一名義じゃ書けないかなこんな真っ当で純粋な恋愛小説!「三角形はこわさないでおく」が物凄く好みすぎて困った。二番目は表題作「吉祥寺の朝比奈くん」だけど、この二編の差は非常に大きい。気持ちが分かりすぎた。自分だったらこう動くだろうなあって。主人公を自然と応援してて、最後は主人公が少し有利に終わって、でも三角形はこわさない。でもこわれたとしても主人公とツトムなら大丈夫。こんな作品、好きに決まってるじゃないか!

2013/02/05

美紀ちゃん

「三角形はこわさないでおく」すごく良い話だった。白鳥くんが好き。とらドラのりゅうじくんもそうだけど、お母さんのために料理を作る息子は、ひじょ~に可愛い(ハート)♪それ以上に廉太郎がナイス。この短編小説はここで終わるのが絶妙で、たいへん良い。

2012/07/30

優愛

「ラクガキをめぐる冒険」が好き。不良により机に落書きをされるというイジメを受け不登校になってしまった彼の為にマッキーを握りしめ夜の学校に向かうその背中が私にはどれだけ大きく映ったでしょう。特別目立つ個性もなく、二番手風を装う君達だけど誰より優しくて強くてかっこよかった。一途に想い続けるその姿が、逃げない姿勢が私には確かに愛しかった──今にも零れ落ちそうな程の青春は今という時間にしか寄り添えない。だからね。大好きな人と結ばれてほしい。目に映る物全てが美しい君達の"今"が幸せの青で満たされる事を願ってる。

2015/09/05

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