「(朝、女がベッドから目覚めて)男が料理作って待ってたらかっこよくないですか?(笑)」知られざるヤクザの「日常」
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『ヤクザライフ』(上野友行/双葉社)
ヤクザの普段の生活と聞いて、多くの人は、任侠映画さながらの指詰めや銃撃戦の抗争などを想像するに違いない。また、この『ヤクザライフ』(双葉社)を書店で見かけた人にしてみれば、表紙絵を描いているのが真鍋昌平氏(漫画『闇金ウシジマくん』の作者)で、同氏描き下ろしの「指詰め」ポストカードという物騒な特典が付くことも、ヤクザに対してバイオレンスなイメージを持つ要因になっているのだろう。
しかし、一度中身を読み進めれば、そんな固定観念は一挙に覆るはずだ。ヤクザだってFacebookやLINEをするし、料理だってお手のもの。
カタギにとっては意外なヤクザの「日常」にフォーカスした本書の著者は、上野友行氏。現在、裏社会ライターとして活動しており、これまでに『デキるヤクザの人たらし交渉術』(双葉社)や『「隠れ不良」からわが身を守る生活裏防衛術』(双葉社)などを執筆してきた。
今作中では上野氏が密着したヤクザ関係者16人の日常が綴られているが、その中からとくにインパクトのある3名のエピソードを見ていこう。
喧嘩から逃げ出すマイル…