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畦と銃

畦と銃

畦と銃

作家
真藤順丈
出版社
講談社
発売日
2011-07-06
ISBN
9784062170840
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畦と銃 / 感想・レビュー

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まつじん

真藤順丈さんの描く架空の山間の農村。題名通り物騒です。ムチャクチャでんがな。バイオレンス溢れすぎですが意外と読後感が悪くないのは死人が出てないからかな。

2012/01/22

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

ある農村を舞台に繰り広げられる農地や山林、牧場をめぐるたたかいを描いたエンターテインメント。第1次産業従事者の、どっこい生きているという心意気が泥臭くも力強く伝わってきて、なんだか元気が出る。都会から仕事で訪れた若い女性の視点を織り込んだ林業編や、謎の集団に立ち向かう子どもたちを描いた畜産編もいいけれど、やはりその土地の農家を語り部にした農業編が真骨頂。方言満載で入り込みにくいことこの上ないけれど、それさえも味わい深く感じさせる。登場人物のその後を垣間見せるエピローグも大団円で、満足、満足の一冊だった。

2011/08/31

マムみかん(*感想は風まかせ*)

なんとも前向きにパワフル!! 破壊と再生、そして永遠に受け継がれる魂の物語でした。 地味なイメージの農業・林業・畜産に従事している人々を描いているのに、やたらと騒がしくてカッコ良い。 まるで西部劇かマフィアの抗争(笑)。 「第一次産業ハードボイルド」と言うのも納得です! ハラハラドキドキと熱くなったり、ドンデン返しに驚いたり、急にホロッときたり…。 とても好きなタイプで、お気に入りの一冊になりました☆

2011/10/20

キー

ミナギという農村を舞台にした中編3編プラス番外編の短編1編。農村を舞台にした作品ですが、プロレタリア文学のようなものではなく、エンターテインメント作品です。争いごとが描かれますが、西村寿行の作品のように、水争い時代から続く憎しみの連鎖、みたいな感じではないのが、まあ、薄味で物足りなくもありますが、爽やかな読後感はありました。特に、変声期の年頃の少年達が、謎めいた大人達とバトルを繰り広げる第3部「ガウチョ防衛線」は、フルーティーとも言えるくらいに甘酸っぱい爽やかさを感じましたよ。

2017/04/10

ぽわん

こんな物騒な娯楽?が村に必要とは思えなかったけれども、農業編「拳銃と農夫」でリズムを感じ、林業編「第二次間伐戦争」で心つかまれ、畜産編「ガウチョ防衛線」と続き、最後の「あぜやぶり・リターンズ」でそうきたかと。真藤順丈さんの作品は「地図男」以来でしたが「畦と銃」は面白かった、満足。

2011/08/02

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