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迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)

迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)

迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)

作家
綾辻行人
出版社
講談社
発売日
2009-11-13
ISBN
9784062763974
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迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫) / 感想・レビュー

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W-G

作中言及の"過剰なもの"を感じさせる本格ミステリでありつつ、氏独特の"軽さ"が同居した名作。この時期のバランス感覚は本当に素晴らしい。改めて読むと非常に良く練られており、数時間の間に何人も殺されるスピ―ディーな展開に目を奪われて、考える間も惜しんで先に読み進めたくなるように出来ている。それ故にラストの仕掛けが破壊力を増す。あとがきを読んで感じるが、時計館辺りまでの氏の作品には、アウトサイダーとしての"狙い"やメッセージ性が強く宿っているのか。新本格が飽和し、大家となった今には出せない挑戦者精神に溢れている

2016/09/09

nobby

作中作という手法を使ってのトリックは分かったんだけど犯人は無理だろう…エピローグでのバラシには衝撃があった。それにしても、小説ならでは文字を使っての遊びが素晴らしい!綾辻作品読む度に、クイーンとかクリスティとか改めて読もうかなぁと感じる。後は、親指シフト分かる世代だった(笑)

2012/11/22

勇波

鹿谷門実先生初登場。。トリック、舞台設定は相変わらず前二作の館シリーズに匹敵する面白さです。二重、三重と騙されましたよ。でも個人的には水車館のような割り切れない雰囲気も欲しかった★

2014/08/10

mae.dat

「迷路館」……もう、タイトルからズルいぢゃん。って思うじゃん。思ったもん。でもね、そんな事は全然問題なかった。何回どんでん返されるのよと。地獄車ですか?プロローグ、エピローグも、他の物語とは違う風合いで凝っている。良い。凄く良い( ¨̮ )。「wwh」の解き方は速攻で分かった故、即座に調べたもん。そしたらさ……ズレてただよorz。まぁ良いけど。本書の設定は無理あるんじゃない?と思いながら読み進めましたが、顛末は興奮覚えましたし、超好き。後、旧版の解説にある折り紙も凄い。

2021/08/20

しんたろー

館シリーズの第3弾だが、順番を間違えて読むのは5冊目。相変わらずサービス精神旺盛で創意工夫がテンコ盛り…地下に造られた迷路の館、探偵小説家の奇想天外な遺言、作中作による謎、不可解で奇妙な犯行などゾクゾクする設定を惜しみなく注ぎ込んで楽しませてくれた。何ヵ所か先読み出来てしまった部分もあるが、それはフェアに読者へ挑戦している証でもあるし、そんな事は補って余りあるサプライズを連発する終盤で満足して読了。淀みない展開や練られた構成で400ページ強もスッキリと読み易く「新本格」の旗手と言われる力を見せつけられた。

2019/10/17

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