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ゴーストタウンから死者は出ない: 東北復興の経路依存

ゴーストタウンから死者は出ない: 東北復興の経路依存

ゴーストタウンから死者は出ない: 東北復興の経路依存

作家
小熊英二
赤坂憲雄
出版社
人文書院
発売日
2015-06-29
ISBN
9784409241028
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ゴーストタウンから死者は出ない: 東北復興の経路依存 / 感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

2013年1月、大槌町で宝塚市から派遣された職員が自殺。自分の営為が役だっているかわからないため(22頁)。将来に不安を感じ、仙台や東京に出ていく若者も多い(56頁)。地方創生ではないだろう。災害とは、自然現象と社会的要因の関数(69頁)。行政主導が、復興遅延と人口流出を激化されてもいる(73頁)。以上、小熊教授。また、金銭的な所得が東京の半分、遊ぶところも少ない三陸で、若者が暮らすには希望が必要。希望は誇りから生まれる(120頁)。以上、谷下氏。

2015/10/11

田中峰和

被災後の神戸淡路と三陸地方では、復興政策や予算において大きな違いがあった。神戸エリアは関西でも有数の人口過密地域だが、東北大震災の被災地は過疎化の進むエリア。復興政策の一環として個人を支援する制度のない日本。当然のように三陸の過疎化が劇的に進行する。住民主体のグランドデザインも描かれず、無駄に終わる資金が投下されるだけだ。三陸、福島から住民が流出すればゴーストタウンとなり、死者の出ない街になるだけ。復興政策の限界を歴史的・構造的にとらえ、住民主体のグランドデザインを描くため、心ある学者たちが立ち上がった。

2015/09/21

Riko

図書館で借りた本。的外れな復興対策などで、産業や暮らしが成り立たなくなっていく街。じゃあ適切な対策は誰がどうやれば出来るのか。役に立つ支援てなんなのか。難しいね。

2015/07/28

ozapin

やっぱり人に金付けないとダメ。金利もゼロなのだし、融資型社会は早く終わりにせねば。

2015/08/02

(2015,369.31)津波被災地の復興モデルが上意下達、ハコモノ主義、役所中心で、ゴーストタウンになったという事例は盲点だった。書かれたときから6,7年、どうなったか。経路依存と批判する小熊氏、カネを直接被災民にと主張するが、それをやったのが東電だ。しかしその賠償は、悪しき分断・不労システムと私は思うが。また赤坂氏、いくら震災4,5年とは言え、そこまで福島を汚染地、病気になる、戻ってきても産業なんてないと言っており腹立つ。大体、会津のどこが汚染地?改訂版出して情報を更新していただきたい。迷惑。

2021/01/03

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