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つまらない住宅地のすべての家 (双葉文庫 つ 17-01)

つまらない住宅地のすべての家 (双葉文庫 つ 17-01)

つまらない住宅地のすべての家 (双葉文庫 つ 17-01)

作家
津村記久子
出版社
双葉社
発売日
2024-04-10
ISBN
9784575527445
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つまらない住宅地のすべての家 (双葉文庫 つ 17-01) / 感想・レビュー

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mayu

あー!めちゃくちゃ良かった。スーパーやコンビニが少し離れた所にある様な、なんの変哲も無い住宅地に住む人々。挨拶をする程度の近所付き合いだった住人達に横領をした女性の逃亡をきっかけに少しの変化が起きる。家族関係の居心地の悪さや息子への悩み、上司への憤りや引っ越しへの迷い。淡々と生きているように見えても家という閉鎖空間では色々抱えてるものがある。誰かの一言が思いがけず救いに繋がる瞬間に涙が出て、さりげなさが余計心を揺さぶる。つまらない住宅地なのかもしれない、でもその地味さも含めて最高だった。

2024/04/17

あんパパ

何とも不可思議な様式の展開であった。こういった展開する様式はなんていうんだろうか。読み始めはなかなかストーリーに没入できず巻頭の住宅図と家族紹介のページを何度いききしたことか。やがてそれもなくなる頃にストーリーも展開を見せ没入できるようになったがそこに至るまではややストレスを感じるものであった。バラバラであった逸話がやがてつながっていき、それと同時にストーリーの中でバラバラだった登場家族もなんらかのつながりを見せ始め最初とは異なる住宅地への期待をひめて物語は終了した。不可思議であるが爽やかな読後感。

2024/04/26

Nabe

脱獄した逃亡者が、とある住宅地の近くに来ているらしい。たまたま近所に住んでいるだけでそれぞれの事情なんて知らないけれど、事件をきっかけに少しずつ交差していく。やるせない、うまくいかない、みんながどこかに抱えているモヤモヤが少し晴れていく様は読んでいて希望を感じる。パッと一瞬で状況が良くなるなんてことは現実起きないから、こういう少し良くなることの積み重ねはとてもリアリティを持った希望だ。

2024/04/22

かた

42

2024/04/18

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